Scene.70 JK ページ20
ーFrom.JKー
・
パリン。
持っていたグラスが、床に落ちて割れる音がした。
TH「どうした？大丈夫？」
JK「あ、大丈夫です…」
音楽関係の内輪のパーティーがあって、それに駆り出された俺とテヒョンイヒョン。
ウェイターさんからシャンパンの入ったグラスを受け取って、口をつけたけれど。
全部飲み干したところで、手元が滑ってグラスを床に落としてしまった。
割れたグラスを拾おうとしたら、ウェイターさんがそれを制して片付けてくれてる。
なんだかぼんやりする。
早く帰りたくて仕方がないけれど、これも仕事だ。
TH「やっと挨拶周り終わったー！ねー、あの女の社長さんなに言ってるか全然わからなかった。」
JK「あの人はただテヒョンイヒョンの顔を近くで見たかっただけですよ。」
TH「ねー、俺の顔面ってやかましい？」
JK「まぁ大人しくはないですね。」
会場の真ん中から隅っこに移動して、もぐもぐと肉を頬張った。
Aちゃん今日は何を食べてるんだろう。
朝見たときスカート履いてたけど…どこか行くのかな。
この前行った蒸籠蒸し美味しかったからまた行きたいな。
あ、やかましいといえばあの店員さんだよ。
あの店員さんテヒョニヒョンの友達って言ってたけど、やかましい者同士気が合うのかな。
TH「昨日チアヌナに顔面がやかましいって言われたんだよね。」
JK「あぁ、そうですか…え？チアヌナ！？」
TH「そう！昨日一緒にご飯食べたの！」
チアヌナって言われたらあのチアヌナしか思いつかないんだけど…
いやいや、世の中に同じ名前の人がどれだけいると思ってるんだ。
むしろあのチアヌナであってたまるか。
『あの、テヒョンさん、ジョングクさん一緒にお話してもいいですか？』
当然こういう類のパーティーは若い女の子のアイドルも来るわけで。
顔面がやかましいテヒョンイヒョンのせいでよく声をかけられる。
これが結構めんどくさい。
TH「ごめんね。俺たちまだ挨拶回りしなきゃいけなくて。また今度ね。」
テヒョンイヒョンがにっこり笑って、俺の腕を引っ張って歩き出した。
JK「挨拶回りもう終わったじゃないですか。テヒョンイヒョンいつもなら適当に話すのに、病気ですか？」
ノリのいいテヒョンイヒョンはこういう誘いは断らない。
適当ながらもきちんと社交辞令はする。
俺と違って。
TH「うーん。ある意味病気かも。笑」
にひひ。と笑うテヒョンイヒョンはとても楽しそうだった。
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まりぶ〜(プロフ) - コメント失礼します！ほんとに、今読んでいる作品の中で1番好きです！このご時世いろいろ、あると思いますが、頑張ってください！これからも作品楽しみにしています！ファイティン！ (2020年5月4日 2時) (
レス) id: 035bd86621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y | 作成日時：2019年4月21日 0時
