act.69 ページ19
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YG「そういえば店のレジのとこに、グクのサインあったな。前に来たってグクと来たの?」
「あ、うん。そうなの…グクのマネージャーのナムジュンさんが連れて来てくれて。」
YG「そっか。…グク元気にしてる?」
「うん。グクもずっとユンギに逢いたがってたよ。」
ユンギが適当にコースを頼んで、順番に運ばれてくれるお料理を待った。
向かい合って座るのってインタビューの時もそうだったけど、目のやり場がないっていうか…
少し困る。隣に座るのも困るけど。
YG「来週からグクのレコーディングが始まる。その時にグクに逢うよ。」
「顔、見せるの?」
YG「もちろん。そこは他のアーティストとは違うよ。家族なんだから。笑」
「そっか。そうだよね。あ、グクね、すごく歌もうまくてダンスも上手なの!たぶん今の若手で1番人気なんじゃないかなぁ。」
あ、キムテヒョンさんと人気を二分するくらいだけど。
YG「知ってる。」
少しだけ寂しそうに笑うユンギに、胸がぎゅっと苦しくなる。
ユンギもきっと、グクに逢いたかったよね。
ユンギは…
この3年間の間どんな気持ちで過ごしてきたんだろう…
YG「だから、グクに逢う前にどうしてもAに逢いたかった。」
「え?」
YG「A。」
真剣な眼差しでわたしを見つめるユンギから、目が離せない。
ユンギの瞳は昔と変わらず澄んでいて。
この目に見つめられると、金縛りにあったかのように動けなくなる。
わたしは、この目に弱いんだ。
YG「俺と一緒にパリに行かないか?」
「…え?パリ?」
YG「今回のグクとの仕事が終わったらパリに戻る。A、結婚しよう。」
お店の雑音が全て聞こえなくなるくらい、深く突き刺さった言葉。
完全に思考回路が遮断されて、ユンギのこと以外何も考えられなくなった。
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まりぶ〜(プロフ) - コメント失礼します!ほんとに、今読んでいる作品の中で1番好きです!このご時世いろいろ、あると思いますが、頑張ってください!これからも作品楽しみにしています!ファイティン! (2020年5月4日 2時) (レス) id: 035bd86621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Y | 作成日時:2019年4月21日 0時