act.68 ページ18
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「え?このお店?」
YG「ん。そうだけど。」
ユンギが連れて来てくれたお店は、見覚えがありすぎるほどのお店だった。
YG「蒸籠蒸しとか嫌い?」
「あ、いや、嫌いとかではなくて…」
お店に入るのに躊躇していると、ユンギがきょとんと首をかしげる。
YG「ここヘルシーで美味しいらしい。入ろ?」
ヘルシーで美味しくて食べ過ぎちゃうのは知ってる!この前もそうだったから!
…なんてことも、言えるわけもなく。
小さく手招きをしてくれるから、その可愛さに負けて足を進めた。
今日はあのイケメン店員さんいませんように…
そう願いながら腹を括った。
店内に入ると、この前グクが書いたサインが、キムテヒョンさんの隣に飾ってあった。
SJ「いらっしゃいませ!」
聞き覚えのありすぎる声に、終わった…と思いながらカバンを持つ手に力が入る。
SJ「何名様ですか?」
YG「2人です。」
SJ「ご案内いたします。あれ…?」
イケメン店員さんと目があった。
わたしこの前グクと来たからきっと覚えてるよね。
いや、グクのことだけ覚えてて、わたしのことだけ忘れてるってこともあり得る!
あぁ…
どっちにしろなんとなく気まずい…
YG「A?どうした?」
「ま、前に、来たことあって…」
YG「あ、そうなんだ。」
SJ「こちらへどうぞ!」
にっこり微笑むイケメン店員さんの言葉に促されて、足を進めた。
きっとこのイケメン店員さん何か思ってるんだろうな…
この前とは違う個室に案内されて、腰を下ろしておずおずとイケメン店員さんに目を向けた。
何かを察してくれたのか…
何も言わない代わりに、とても上手なウィンクをされた。
な、なにかとんでもない勘違いをされていそうで怖い。苦笑
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まりぶ〜(プロフ) - コメント失礼します!ほんとに、今読んでいる作品の中で1番好きです!このご時世いろいろ、あると思いますが、頑張ってください!これからも作品楽しみにしています!ファイティン! (2020年5月4日 2時) (レス) id: 035bd86621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Y | 作成日時:2019年4月21日 0時