act.67 ページ17
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「あれ？A今日デートでもするの？」
退社間近、声をかけてきた同僚のホソク。
「え？なんで？」
HS「今日いつもと違うっていうか、なんか丁寧。」
「丁寧？」
HS「うん。全体的に。」
め、目ざとい！
「帰りにご飯行く約束してて…」
HS「なるほど。ついに新しい男できたの？」
「セクハラで訴えます。」
HS「なんでだよ！」
「お疲れ様ー。」
同僚のホソクを軽くあしらって、退社時刻をパソコンに打ち込んだ。
ホソクは同い年で同期入社でいつも明るくてハッピーウイルスを撒き散らしてる人。
入社当初はわたしに彼氏がいるってことも知っていて、いろんな話をしたけれど、あのユンギがいなくなった夏の日から、何かを察したのかホソクは恋愛のことに関して何も言わなくなった。
確かにいつもより少しだけ、メイクを念入りにした。
服装だっていつものパンツスタイルじゃなくて今日は膝丈のスカートにしてみたし。
ホソクが気づくのも無理ないか…。
朝だってグクに不思議そうにジッと見られたし。
視線が痛かった…
エレベーターに乗り込み、手鏡で軽く顔をチェック。
完璧とまではいかないけど、いつもよりはマシな気がする。
チアくらい綺麗だったらなぁ…足も長くて、スタイルも良くて、圧倒的な顔面偏差値の高さ。
あれだけの美貌を兼ね備えていて、なんでチアって彼氏できないんだろ？
あ、あの性格のせいか。笑
昨日のキムテヒョンさんと並んでも、全然見劣りとかしなくてむしろ釣り合ってたし。
昨日そういえばチアの連絡先を聞いてたみたいだけど…
キムテヒョンさんってどういう人なんだろう…
今度グクに聞いてみよ。
YG「A。」
「ユンギ！？」
エレベーターを降りてビルのホールを抜けると、ユンギが立っていた。
YG「連絡しようかと思ったけど、ちょうど近くにいたから。迎えに来た。」
「え、ちょっと待って、顔隠さなくて大丈夫？」
YG「ぷっ。俺芸能人じゃないし、誰も俺がシュガだって知らないよ。非公開だから。笑」
「あ、そうだった…」
YG「この近くに美味しい料理屋があるんだ。そこでいい？」
「うん。」
YG「じゃあ行くか。」
歩き出したユンギの後についていって、隣に並ぶとふっと笑ってくれる。
決して背は高くはないけれど、見上げる高さ。
ふわっと揺れる前髪がとても爽やか。
まだ逢う心の準備できてなかったのにな。
ドキドキする心臓を、小さく息を吐いて整えるのに必死だった。
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まりぶ〜(プロフ) - コメント失礼します！ほんとに、今読んでいる作品の中で1番好きです！このご時世いろいろ、あると思いますが、頑張ってください！これからも作品楽しみにしています！ファイティン！ (2020年5月4日 2時) (
レス) id: 035bd86621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y | 作成日時：2019年4月21日 0時
