Scene.65 JK ページ15
ーFrom.JKー
・
TH「ジョングガー！」
事務所に行くと、背中にずっしりとした重み。
JK「…重いです。テヒョンイヒョン。」
TH「これでびくともしないってジョングギの体幹どうなってんの？」
軽くおんぶしてる状態だけど、これくらいならまぁ平気。
JK「ただ鍛えてるだけではないんですよ。」
俺の背中から降りたから、くるりと体勢をテヒョンイヒョンの方に向けると。
気味が悪いくらいニコニコしている。
TH「あのね！昨日ね！…」
JK「はい？」
TH「あ、これ言わない方がいいのかな。」
両手で慌てて口を塞いで。んーって考え事してる。
相変わらず綺麗な顔面だ。
JK「なんですか？」
TH「うん、なんでもない。」
JK「なんでもないことないでしょう？」
TH「なんでもないったらなんでもないの！」
JK「気になるから言ってください。」
TH「気にしないで！」
なんなんだ。
んふふふ。って謎の含み笑いをしているから何事かと余計に気になる。
まぁでも。
どうせ大したことでもないんだろう←
JK「わかりました。」
この押し問答もめんどくさい。
堂々巡りになって、変に体力を消耗するのもめんどくさいし。
TH「ねぇねぇ、ヌナっていいもんだね！」
JK「はい？」
TH「昨日ヌナって呼べるような人たちとご飯食べたんだけど、すっごく楽しかったから。」
JK「あぁ、そうですか。」
TH「俺は親友も大事だけどジョングギも大事。」
JK「え？」
TH「みーんなが幸せになればいいのにね。」
テヒョンイヒョンの言う言葉は、まどろっこしくて意味がわからない。
だから。
変に考えるのをやめた。
テヒョンイヒョン。
みんなが幸せになんて、なれないんでよ。
誰かの不幸の上に幸せってものは成り立ってる。
誰かの幸せの下に不幸は起きてる。
自分が幸せにしたいと思ってる人だって、実際に幸せにできるかはわからない。
誰かの涙の裏には笑顔があって。
その逆もまた然り。
JK「…そうですね。」
心ではそれを望んでいるけれど。
現実は甘くなく、むしろ苦い。
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まりぶ〜(プロフ) - コメント失礼します！ほんとに、今読んでいる作品の中で1番好きです！このご時世いろいろ、あると思いますが、頑張ってください！これからも作品楽しみにしています！ファイティン！ (2020年5月4日 2時) (
レス) id: 035bd86621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y | 作成日時：2019年4月21日 0時
