55 飲まれる ページ8
ｳｿ「なんか出た〜〜〜っ！！」
ｻﾝ「海王類かァ！？」
ザパァ、と海面から「なにか」が顔を出す。その余波だけでメリー号は盛大に揺れ、甲板からは悲鳴が上がった。「なにか」…巨大な、島一つほどありそうな巨体の金魚は、がぱりと大きな口を開けて獲物を待ち構える。まず間違いなく、船ごと麦わらの一味を食べるつもりだ。
『純度65%…』
ﾋﾞﾋﾞ「ムリよ体格が違いすぎる！！」
即座に戦闘の構えを取るAをビビが抑える。小柄なAはもちろん、一味の中でも長身に寄るゾロやサンジですら…もしかしたら巨人であるドリーやブロギーも敵わない大きさだ。舵きって、とナミが叫ぶ。が、一番舵に近いはずのウソップは動かない。
ﾅﾐ「ウソップ早く！！」
ｳｿ「だ…だめだ！！」
ガタガタと震えて、この状況に怯えている。そのはずなのに、ウソップは決意を込めてそう叫び返した。
ｳｿ「まっすぐ進む！！そ…そうだろルフィ？」
ﾙﾌｨ「うん、もちろんだ」
なんでもないことのようにルフィが頷く。ば、とナミの目が見開かれた。
ﾅﾐ「バカ言わないで！！今回はラブーンの時とは違うのよ！！？」
ﾙﾌｨ「わかってるよ騒ぐなよ。ほら、最後のせんべいやるから」
ﾅﾐ「いらないわよ！！そんなことより船を動かさなきゃ私達は…」
ｿﾞﾛ「ナミ」
諦めろ、とゾロが船へ背を預ける。こうなっては、ナミも無茶苦茶な運命を受け入れるしかなかった。泣きながらせんべいをかじる彼女の後ろで、サンジが声を荒げる。
ｻﾝ「ルフィ！！
ﾙﾌｨ「うん」
ﾋﾞﾋﾞ「正気！？本当にあの怪物に突っ込んでいくの！？」
焦るビビの隣で、Aはぼうっと金魚の口内を見上げている。
『さかな、中、みれる？』
焦るどころか、新しい冒険でも始まるかのようにどこかわくわくと明るい表情だ。ぐわっと閉じていく口に、ナミは悲鳴を上げる。
ﾅﾐ「だめ…もう間に合わないっ！！」
きゃああああ、と上がる悲鳴ごと、金魚は船をばくりと一飲みにした。
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
