54 島食い ページ7
ｳｿ「見送りに来てくれたんだな！」
嬉しそうに見上げるウソップの目線の先には、川の両端にそれぞれ佇む巨人がいた。こちらへ背を向け、海を見据えている。先ほどまでの明るさを感じない静かな口調で、ブロギーが口を開いた。
ﾌﾞﾛ「この島に来たチビ人間たちが…」
ﾄﾞﾘ「次の島にたどり着けぬ最大の理由がこの先にある」
『…なに？』
どこか荘厳な雰囲気に気圧され、Aは不安そうに問いかける。その問いには答えず、ただ二人はまっすぐに海を…いや、それとはまた
ﾄﾞﾘ「お前らは決死で我らの誇りを守ってくれた」
ﾌﾞﾛ「ならば我らとて…いかなる敵があろうとも」
バサッ、と帆が風に押される。海賊旗が靡き、巨大なマントも風を孕んで大きく翻った。
ﾄﾞﾘ「友の
ﾌﾞﾛ「我らを信じてまっすぐ進め！！たとえ何が起ころうともまっすぐにだ！！」
一体なんだ、と船上に怪訝な空気が流れる。その中でただ一人、ルフィは何かを感じ取ったのか真剣な表情で彼らに同意した。
ﾙﾌｨ「…わかった！！まっすぐ進むっ！！」
ふ、と彼らが笑う。
ﾌﾞﾛ，ﾄﾞﾘ「「お別れだ」」
船は島の川から海へと出た。風は東向き、ぐんぐんと帆を押して彼らを目的地へと運ぶ。見上げるほど大きかった巨人達も、少しずつ島影と共に小さくなっていった。
ﾄﾞﾘ「いつかまた会おう」
ﾌﾞﾛ「…必ず」
朗々と低く響く声が、海を伝って船へ届く。このおかしな海で、一度別れるとなるともう一度会うことは難しい。それでも再会を願わずにはいられないほど、彼らと麦わらの一味はこの短期間で絆を築いたのだろう。Aは船尾で彼らに手を振る。
『…！？』
その途端、耳に届いたかすかな異音に、Aの目が見開く。慌てて船頭へ走れば、皆が呆然と海を見ている。
ﾅﾐ「見て！！前っ！！」
ゴゴゴ、という異音と共に、巨大な「なにか」が海からせり上がった。
ﾄﾞﾘ「出たか…“島食い”」
ﾌﾞﾛ「道は開けてもらうぞ…エルバフの名にかけて！！」
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
