96 邪魔口 ページ49
「「ワポル様ァ───ッ！！」」
臣下2人が絶叫する。叫びの余韻を残しながら、ルフィは雪上へ着地した。
ﾙﾌｨ「…オオウ！！」
ｸﾚ「何事だい…！」
ﾁｮ「…！！」
先に対峙していたらしい、Dr.くれはとチョッパーは呆けたように目の前の光景を見つめる。チョッパーに至っては文字通り、空いた口が塞がらないようだ。遅れて城外へ出てきたサンジは、ぶっ飛ばされた人影を見て訝しむように目を細めた。
ｻﾝ「お！？あいつらは…！」
『サンジ、知ってる？』
ｻﾝ「前に一度船を襲ってきた奴らさ」
すごい揺れがした時があったろ？と言われ、Aは納得したように頷く。なるほど、雪道で急に襲いかかってきたのはあの時の因縁からか。
ﾙﾌｨ「お前ら、よくもやってくれたな」
雪煙の立つ中、ルフィは笑う。
ﾙﾌｨ「しっしっしっ…も〜我慢しなくていいんだっ！！」
二度も邪魔をされて、ルフィもかなりの鬱憤が溜まっていたのだろうか。生き生きとした悪だくみをしている子供ような笑みに、薄くなった雪煙の間からアフロ頭の男が怒鳴りつけた。
「ぬうっ！！貴様、いきなりドラム王国の国王であらせられるワポル様に向かって何たる狼藉を！！」
「そうだぞ国王様だ！！この島中の国民達を支配されておいで遊ばされていらっしゃる一国の王に向かって貴様は…！！」
『へえ』
王という単語に、Aは意外そうに目を見開く。絵本で読んだ優しそうな「おうさま」の顔とは似ても似つかないが、王にも種類があるのだろうか。まくし立てる臣下達に、ルフィはべーっと舌を出した。
ﾙﾌｨ「王？知るか、お前らムカつくんだ！！」
悪ガキのように怒鳴るルフィに視線を釘付けたまま、Dr.くれはは「若造っ！」と声を出す。
ｸﾚ「お前ら、あいつらを知ってんのかい？」
ﾙﾌｨ「知ってるさ、“邪魔口”だ！海賊“邪魔口”」
ルフィは顔を顰めてワポルを指差した。
ﾙﾌｨ「邪魔ばっかりすんだよ、船食うしな！もう許さねェぞおれは！！」
『ルフィ、寒いくないの』
闘志満々の彼に対して、Aは麦わら帽子を風除けにしながら問いかける。え、と問い返したルフィの素肌に、冷たい北風が吹き付けた。大騒ぎするのを予感してか、サンジは「ホラみろ」と呟く。
ﾙﾌｨ「“王様”って言わなかったかあいつ！？」
ｻﾝ「そっちかよ！！」
海賊じゃないのか、と衝撃を受ける彼に、サンジはビシッとチョップを叩き込んだ。
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
