88 チョッパー ページ41
ﾅﾐ「3日も大人しくしてるなんてとんでもない！私達先を急いでて…」
ビュッ、とナミの喉元にメスが飛んでくる。起き上がった体をのけぞらせれば、それは肌に触れる直前で止められた。
ｸﾚ「あたしの前から患者が消える時はね…ヒッヒッヒ、治るか！！死ぬかだよ！！」
逃しはしない。固い彼女の主張に、ナミは眉をハの字にして「そんな…」と呟いた。
Dr.くれはの医者としての腕は確かだ。実際、42度もあったナミの熱も薬を飲めばあらかた引いたし、彼女のいうことが医者として「正しい」のはわかる。それでも、3日もこの島で安静になんてしていたら国を想うビビの苦しみが長引くのは目に見えていた。
なんとかして逃げ出す術はないか。部屋の中へ視線を滑らせれば、ドカン！と部屋の扉が開けられた。
「ギャーッ！！助けてェっ！！」
ﾙﾌｨ「待て肉っ！！」
ｻﾝ「待て待てルフィ、こいつはおれが調理する！」
『もふもふ逃げてぇー！！』
途端に、室内に騒がしい4人組がなだれ込んでくる。ルフィ、サンジ、A…そして、さっき会った喋って動くぬいぐるみ、のような生命体。もう動くのかい、と感心したように追いかけっこを眺めるDr.くれはに、ナミは「何なの？」と問いかけた。
ﾅﾐ「あの鼻の青い…喋るしかのぬいぐるみ」
ｸﾚ「…名前はチョッパー、ただの青っ鼻のトナカイさ」
ﾅﾐ「トナカイは喋らないわよ！」
2人の掛け合いをBGMに、ルフィ達は生き物…チョッパーを追い回す。
ﾁｮ「やめろこの…！！」
ｸﾚ「ただし」
モコ、とチョッパーの腕が膨らんだ。みるみるうちに毛皮の下に筋肉が増え、どんどん体格が良くなっていく。はっ、とナミが息を呑んだ。
ﾁｮ「おれは食い物じゃないぞォ！！」
ドゴン、と男達の頭に鉄拳がめり込む。巨漢のような姿になったチョッパーは、2人を殴りつけるとぴゅうっと部屋の外へと逃げ出して行った。
『わ…！』
ｸﾚ「“ヒトヒトの実”を食べて“人の能力”を持っちまっただけさ…あいつにゃああたしの“医術”の全てを叩き込んであるんだよ」
ﾙﾌｨ「くそォ待てーっ！」
床にめり込んだ頭を抜いて、ルフィは後を追おうとする。その背中に、Dr.くれはは「待ちな」と声をかけた。
ﾙﾌｨ「ん！？」
ｸﾚ「お前ら3人、この小僧の保護者だね？」
ﾅﾐ「え？ええ…」
保護者、といえば保護者だが。曖昧に頷くと、Dr.くれははテーブルの椅子を引いた。
ｸﾚ「座んな…話がある」
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
