83 雪化粧 ページ36
ﾙﾌｨ「どけよ！！」
ギロ、と麦わら帽子の下から睨め付ける視線に、カバのような帽子を被った紫髪の男…ワポルは嘲るように笑う。
ﾜﾎﾟ「まはははははカバじゃなーい？どく訳なかろうが！！その背負ってんのと隣のは死にかけのようだな！！」
むか、とAの表情が歪む。無遠慮な物言いに腹は立つが、今は1秒でも時間が惜しい。こんなやつらをもたもたと相手にしていては、助かるものも助からないだろう。先へ急ごうと脇をすり抜ければ、ワポルは「お待ち！！」と喚いた。
ﾜﾎﾟ「1番ムシしてやがるその病人とケガ人から殺してやれお前ら！！」
「「そのように！！」」
ﾙﾌｨ「なんだと」
聞き捨てならない言葉に振り返れば、アフロヘアーの男がこちらへと拳を振り翳した。
「くらえ！！“ビックリマーリモ”！！」
『純度…』
──例えばお前が攻撃をしたとしても受けたとしてもその衝撃の負荷は全てナミさんまで響いちまうからだ！！
『っ！』
額を硬化して受けようとした刹那、サンジの忠告が脳裏に蘇る。ギリギリで攻撃をかわすが、この状態ではろくにこいつらを追い払えないだろう。
『ルフィ、にげよう！』
ﾙﾌｨ「…！ くそォ！！おぼえてろーっ！！」
カバに背を向け、2人は山へと走り出す。ビュン、と弓の唸る音がそれを追いかけた。
「フン！！無駄だと言っておろうが！！」
ﾙﾌｨ「うおっ！」
なんとか襲いくる矢をかわして着地する。後ろを確認すれば、3人組の姿は忽然と消えていた。
『…あれ…！？』
もう諦めたのだろうか。動かし続けていた足を緩めれば、ルフィが血相を変えて叫んだ。
ﾙﾌｨ「A！前っ！！」
前を向く。思考が止まる。目の前に、Aなんて軽々飲み込めそうな巨大な口があった。
『うわっ！！』
バクン、と閉じられる口からなんとか逃げ出せば、雪の中からと男2人が飛び出してくる。
「これぞ雪国の戦闘白い隠れみの“雪化粧”！！」
「それだけ弱ってちゃ即死だな！！」
『！！』
飛び上がったところを、ギラリと棘の生えた拳と弓が構えられる。
ﾙﾌｨ「やめろォーっ！！！」
ルフィの絶叫が遠くに聞こえる。
『ルフィ…！』
助けを求めて、彼へ叫び返した瞬間。
ガガン、と男2人の後頭部に強烈な一撃が入った。
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
