77 避けろ ページ30
ﾙﾌｨ「なんで！」
困惑したように眉を寄せるルフィに、サンジはラパーンから目を離さないまま告げる。
ｻﾝ「例えばお前が攻撃をしたとしても受けたとしても…！その衝撃の負荷は全てナミさんまで響いちまうからだ！！」
死んじまうぜ、そんなことしたら。己の肩に預けられた重みを感じながら、ルフィはサンジの言葉を反芻する。ラパーンの群れの中の一匹が、威嚇するように大きく吠えた。
ﾙﾌｨ「わ…わかった！！戦わねェっ！！」
ｻﾝ「A、お前もだ！蹴り技は使うな！！」
『え』
意表を突かれたようにAが瞬く。
ｻﾝ「足にヒビが入るってことはポッキリ折れるかもしれねェってことだ！殴るならいいが絶対に足に負担をかけるんじゃねェぞ！！」
『…わかった』
不承不承、といった具合ではあるがこくりと頷く。その瞬間、ラパーン達が一斉にルフィらへ襲いかかった。
『純度50%』
ﾙﾌｨ「じゃどうすりゃいいんだ！？」
ｻﾝ「とにかく避けろ！！」
ブン、と振られる剛腕から必死に逃げ回り、3人は雪山を駆け上がっていく。ラパーンの群れを縫うように進みながら、サンジは叫ぶようにルフィに答えた。
ｻﾝ「避けて、逃げて…で、退くな！！」
ﾙﾌｨ「難しいぞそれっ！！」
『危ないっ！』
灰色の細腕が、ナミに伸ばされた丸太のような腕をすんでの所で弾き飛ばす。その背後にまた迫る影に、サンジは沈む足元をぐっと踏み込んだ。
ｻﾝ「“
白い巨体が吹っ飛ばされる。だが、倒すまではいかない。深く雪の積もった山の中では、まともな足場なんて無いに等しかった。行く手にまた立ち塞がるラパーンに、Aは顔へ狙いを定めて飛び上がる。が、高さが足りず、拳は腹へめり込んだ。
『純度30%“
ｻﾝ「く…いちいち雪に足取られてちゃ、ろくなケリ入れられねェな」
悔しげにサンジが呟く。その途端、ラパーン達の耳が一斉に左へと曲がった。凶悪な顔が、獲物を捉えるようにキュウっと細められる。
『うわっ！』
次の瞬間、群れは一気にこちらへ向かって飛びかかってきた。
ﾙﾌｨ「来たァ！！一気にっ！！」
ｻﾝ「援護する！！森へ入れ！！」
横へ走るような形で、3人は木の生い茂る森の中へと逃げ込んだ。
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
