74 生きてるあいだに ページ27
ｻﾝ「無茶言うなお前ナミさんに何さす気だァ！！」
サンジが目をひん剥く。高熱で死にかけている相手に対して、この極寒の中山を登らせるとは何事か。ルフィは対して気にした様子もなく「いいよおぶってくから」と飄々と言ってのけた。
ﾋﾞﾋﾞ「それでも悪化するに決まってるわ！！」
ﾙﾌｨ「なんだよ、早く見せた方がいいだろ」
ﾋﾞﾋﾞ「それはそうだけど無理よっ！！あの絶壁と高度を見て！？」
ﾙﾌｨ「いけるよ」
なあ？と、ルフィはAの方を向く。Aは手を握り合わせ、おおーと感嘆の息を吐いていた。
『ルフィ、あたまいい…！』
ｻﾝ「話聞いてたのかA！？てめェらが行けてもナミさんへの負担はハンパじゃねェぞ！」
ﾙﾌｨ「でもほら…もし落っこちても下は雪だしよ」
あまりにも無謀だ。サンジとビビが必死に止めようと語気を荒げる中、部屋に小さな笑い声が響いた。
ﾅﾐ「ふふっ…」
真っ赤な顔で、部屋の面々を見つめる。早く、治さないと。すっ、と片手を上げ、ナミは汗をかきながらにこ、と笑った。
ﾅﾐ「…よろしくっ！」
ﾙﾌｨ「そうこなきゃな！任しとけ！」
パシン、と手が打ち合った。
ｻﾝ「よし、おれも行く！！」
結局、ナミを山頂へ送るグループはルフィ、Aサンジの3人となった。身体能力の高い3人が護衛をすれば、ナミもなんとか無事に城に着けるだろう。ぎゅ、と背負わせたナミをしっかり括り付けて、ビビは「これでいいわ」と呟いた。
ﾋﾞﾋﾞ「私はここで待たせてもらうから！かえって足を引っ張っちゃう」
ｳｿ「おれもだっ！！」
ﾙﾌｨ「わかった！ナミ、じゃあしっかりつかまってろよ」
しっかり着込んでいるが、ナミもやはり辛いのか苦しげに頷く。Aは無言でナミの背中を摩った。
ﾄﾞﾙ「…本気なら…止めるつもりはないが、せめて反対側の山から登るといい…ここからのコースには“ラパーン”がいる…！凶暴な肉食うさぎだ…集団にでくわしたら命はないぞ！！」
そう言って、遠回りになる道を指差すドルトンにルフィ達は顔を見合わせる。
ﾙﾌｨ「うさぎ？でも急いでるんだ…平気だろ、なァ」
『うん、殴る』
ｻﾝ「ああっ、蹴る！！」
Aとサンジの声がそろう。よし、と頷いて、ルフィはまっすぐ山へ向かって走り出した。
ﾙﾌｨ「じゃ行くか！ナミが死ぬ前にっ！！」
ｻﾝ「縁起でもねェこと言うんじゃねェこのクソ野郎！！」
『じゃ、ナミが生きてるあいだに』
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
