72 Dr.くれは ページ25
ﾄﾞﾙ「体温が…42度！？」
信じられない、と言うような口調に、ビビは眉を下げた。
ﾋﾞﾋﾞ「3日前から熱は上がる一方で…」
『ナミ、しぬしちゃう』
ｻﾝ「なんでもいいから医者がいるんだ！その“魔女”ってのはどこにいんだよ！」
わあわあと付け足されていく言葉に、ドルトンは「魔女か…」と目を伏せる。そのまま、彼はサンジの背後にある窓を指差した。
ﾄﾞﾙ「窓の外に…山が見えるだろう…？」
ｻﾝ「ああ…あのやけに高い…」
指された方を振り向く。が、見えたのはあの煙突のような山ではなく、間の抜けた面をした雪だるまだけだった。あ、とAが目を輝かせる。
『ゆきだるさん』
ﾙﾌｨ「ハイパー雪だるさんだ！！」
ｳｿ「雪の怪獣シロラーだ！！」
ｻﾝ「てめェらブッとばすぞ！！！」
サンジの怒号に、雪だるさんの頭に乗った樽がずり落ちた。
ﾄﾞﾙ「あの山々の名はドラムロッキー、真ん中の1番高い山の上に城が見えるか？」
確かに見える、とサンジは頷く。“ハイパー雪だるさん”と“シロラー”は無惨にもサンジの蹴りによって粉々にされ、あの煙突のような山が遠目ながらしっかりと見えるようになっていた。あのお城が何か、とビビはドルトンを振り返った。
ﾄﾞﾙ「人々が“魔女”と呼ぶこの国の唯一の医者、“
ｻﾝ「何！？」
慌てて言われた城を見る。かろうじてシルエットは確認できるが、到底楽に行き来できる距離ではない。窓に額がつくほどに顔を寄せた彼は、もどかしそうにタバコを噛み締めた。
ｻﾝ「よりによって何であんな遠いとこに…！じゃあすぐに呼んでくれ！！急患なんだ」
ﾄﾞﾙ「そうしたくとも通信手段がない」
ｻﾝ「あァ！？それでも医者かよ、一体どんな奴だ！」
ふむ、とドルトンは腕を組む。
ﾄﾞﾙ「医者としての腕は確かなんだが、少々変わり者のバアさんでね…もう140近い高齢だ」
ひゃくよんじゅう、とAがハテナマークを浮かべながら繰り返す。まだ100を超える数を知らないAには理解の及ばない程の超高齢だ。そっちが大丈夫か、と心配し始めるサンジに、ドルトンは絞り出すように思考を逡巡させた。
ﾄﾞﾙ「あと…そうだな…うめぼしが好きだ」
特に役に立たない情報ではあるが、自分の持つ全ての情報を教えてくれようとしているのだろうか。なんというか、真面目な男だなとサンジは若干呆れの混じった笑みを浮かべた。
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
