50 一年 ページ3
『おそろい』
数十分後。己の右脚を指差して、同じように包帯の巻かれた巨人の肩と見比べるAに、ブロギーは景気良く笑った。
ﾌﾞﾛ「ガババババ…お前達には助けられてしまった！！何か礼をしたいが…」
ﾄﾞﾘ「ゲギャギャギャ！！我ら己の首にかかった賞金のことなどすっかり忘れておったわ！！」
上機嫌な二人の申し出に、ふとビビがうつむく。だけど、と彼女は目を伏せた。
ﾋﾞﾋﾞ「あいつらがこの島に来たのは、元はといえば私が…」
罪悪感に曇るその顔を、ナミがぎゅっとつねり上げる。
ﾅﾐ「そういうことは言わないの！」
ﾋﾞﾋﾞ「いたいっ」
顔を顰めるビビに、ナミは黙って男達の方へ視線をやる。ルフィ、ウソップ、A、カルーが、みんなで寝転がったり座ったりと思い思いにくつろいでせんべいをかじっていた。
ｳｿ「そうだぞビビ、何をしょげてんだ？」
『せんべい、食べる？』
ﾅﾐ「…あんたそれどっから持ってきたの」
先ほどまで命の危機にあったとは思えないほどのあまりの気の抜けように、示したナミまでも呆れたような声しか出ない。同じくぽかんと皆を見つめるビビに、ナミは彼らを親指で示した。
ﾅﾐ「…だれかあんたを恨んでる？」
彼女の顔は晴れやかだった。よくわからないがとりあえずせんべいパーティーだ、と騒ぎ出した彼らに、ビビは安心したようにひりひりと痛む頬を撫でた。楽しげな雰囲気に、切り株に腰掛けたゾロが「しかし」と眉根を寄せる。
ｿﾞﾛ「次の島へのログが一年ってのは深刻だな」
ﾅﾐ「そうよ！笑い事じゃないの」
巨人達の話によれば、この島から次の島へ渡るために必要な
『いちねん、どれくらい？』
ﾋﾞﾋﾞ「…そうね…一年待たないととなると、私が国に帰った頃にはもう全て…」
ぐ、と辛そうに手を握るビビに、Aもなんとなく事態を察したかもっと短くして、と巨人達を見上げる。バカ言えとドリーは一蹴した。
ﾄﾞﾘ「ログばかりは我らにもどうすることもできん」
そうよね、とナミの顔が曇る。一刻も早く出発をしたいのが本音だが、どうしようもないのか。重く空気が沈む中、ジャングルからガサガサと草木を掻き分ける音が響いてきた。
ｻﾝ「っは───っ！！」
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
