61 100万人 ページ14
ﾙﾌｨ「…！ 大変そうな印象をうけた」
ﾅﾐ「そういうことよ。思ってたより伝わってよかったわ」
彼にしては真面目な表情で腕を組む姿に、ナミは軽口を叩きながら身を起こした。明らかに体調の悪い姿に、ウソップは少し慌てて彼女を説得する。
ｳｿ「でもお前医者に診てもらわねェと…」
ﾅﾐ「平気、その体温計壊れてんのね…40度なんて人の体温じゃないもん」
きっと日射病か何かよ、と言いながら、ナミはぐったりと力の抜けた体でベッドのへりに座る。そのまま踏ん張って立ち上がり、何事もないように部屋の扉まで歩いてみせた。
ﾅﾐ「…とにかく今は予定通り…アラバスタをまっすぐ目指しましょ」
熱でほてった顔で、くるりとみんなを振り向く。
ﾅﾐ「心配してくれてありがとう」
その笑顔に、Aは困惑したように「…なおった？」と疑問を呈する。ばか、とウソップがそれを小突いた。
ｳｿ「強がりだ…」
明らかに、ナミの容体は悪かった。それでも、ビビの国は寄り道を許してくれるような状況ではない。一刻も早く、王女を国へ送り届けてやらねばならないのだ。それは、王女本人が痛いほどわかっている。
ﾋﾞﾋﾞ「もう…無事に帰り着くだけじゃだめなんだ…一刻も早く帰らなきゃ、間に合わなきゃ100万人の国民が無意味な殺し合いをすることになる…！！」
100万人、という言葉に、ルフィは目を丸くした。
ﾙﾌｨ「100万人もいんのか人が…！！」
ｻﾝ「何つーもんを背負ってんだビビちゃんは…」
早く帰らないと。でも、ナミを放ってはおけない。板挟みの状態でぐるぐると頭だけが空回る感覚がする。ぐしゃぐしゃに新聞を握ってうずくまる彼女に、Aがそっと背中をさすって隣へ座り込んだ。
『…いがく、わかんない、けど…本書いてる、ないのかな』
ｻﾝ「本に書いてても、ナミさんがそれに当てはまるかはわからねェからな…」
『うーん…』
なんとか解決策を捻り出そうとするが、知識の足りない頭では出るものも出ない。唸り声だけが響く船内に、ふと外から声がかかった。
ｿﾞﾛ「おいてめェら出てこい！仕事だ！！」
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あーね(プロフ) - お待たせしました続編制作致しました…！次の話でもよろしくお願いします！ (12月30日 23時) (
レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！更新遅くなっちゃってごめんなさい（ ; ; ）頑張ります！！ (11月26日 16時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 更新頑張ってください！＆更新お疲れ様です。 (11月26日 16時) (レス) @page39 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あーね(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます！宝石の国要素は今んとこマジで要素でしかないのでもっと見せていけたらいいな…更新頑張ります！ (11月8日 20時) (レス) id: a59d493da5 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - んー可愛い！宝石の国要素マジで好きです！…もし砕けてしまったら記憶とか…なくなっちゃうんでしょうかね。クッ…見たい…。更新応援しています！ (11月8日 19時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーね | 作成日時：2023年9月21日 22時
