私の彼の事② (ページ17)

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すごいことしてるやん・yama ページ17

「お疲れっす」

「お疲れですー」

濱家はよく俺の楽屋に来る。
別にそれはいい。

ただ何でこんなに広い楽屋なのに、
わざわざ俺の隣に座るのか。

もっとでっかく使えばいいのに。
でっかい体してんねんから。

「ちょっと待って」

濱家がそう言った瞬間に、
スマホを持った手がヌッと伸びてきて、
強引に視界に入れられた。

パッと見せられたのは、
Aちゃんとその他女子数名がセーラー服を来てピースしてる写真やった。

「ばり可愛ない？」

これも良くある事。
人がゲームしてんのに、
そんな事お構いなしに自分が今伝えたい事を全力で伝えようとしてくる。

でもこれも別にいい。
ネタになったりするから。

ただ、
もっと状況を説明してほしいと思う。

何でAちゃんがセーラーを着てるのか。
濱家の趣味なのか何なのか。

今俺に入ってきてる情報は、
Aちゃんが可愛いって事だけ。

そんな事は散々聞かされてるから知ってるし。

「……可愛いー、」

もう自分の世界に入ってる。
画面を拡大してそんな事をボソボソ呟いてる。

すごい事してるやん。