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え…、
鍵してなかったっけ、
ドアハンドルを掴み、
そーっとドアを開ける。
廊下の電気もついてるし、
その先にあるすりガラスのドア越しに、
リビングの電気もついてるのが分かる。
人影も見える。
パっと下の靴置き場を見ると、
彼のスニーカーと別に、
革靴風の靴と安全靴みたいなちょっとゴツメの靴が２足置かれてた。
……誰か連れてきてる。
てかもう既に帰ってきてるやん。
…………。
その靴を見ながらフリーズしてたら、
リビングに続くドアが開く気配がしたから、
パっと顔を上げる。
け、警察…？
コスプレ？
なに？
私は警察を呼ばれる程に悪い事をしたのか。
「Aさんですか？」
無駄に心臓がバクバクしてきた所で、
目の前の警官に名前を呼ばれる。
「えっ、A？」
その後ろから彼の声が聞こえた。
……なんの罪ですか私。
元カノ如きに嫉妬して、
酔っ払って言いがかりつけた罪ですか？
それは何罪になるんですか……。
警官の後ろから、
私の姿を確認した彼が、
その間を縫って私に向かって突撃してきた。
もんのすごい力で抱きしめられてるこの状況。
どういう事やろうか。
手に持ってた荷物はガサッと床に落ちて、
チラッと彼越しに見えた警官は失笑している。
「良かったです。奥様が行方不明だというお話を受けたので」
まず、
まだ奥様ではないし、
行方不明とは。
何でそうなったかは後で聞くとして……、
「はまくん、……いたいっ、」
「っ！ごめん、」
体が離れて目が合う。
え、な…、泣いてる？
「良かっ…たぁー………、」
そして再び抱きしめられる。
彼はもう既に警官達の存在を忘れているのだろうか。
お構い無しに抱きしめてくるけど。
「では我々はこれで…、」
何やら気まずそうに退室しようとする警察の方々。
その言葉にハッとした彼は、
バッと私を抱きしめてた腕を離して振り返り、
それはそれは丁寧にペコリとお辞儀をした。
「ご迷惑おかけしました。ありがとうございました」
「いえいえ、何事もなく無事で良かったです」
「濱家さんの事応援してます。これからも頑張ってください」
完全に顔バレしてるし応援されてるし、
これはもうすっごい恥ずかしいエピソードの爆誕なのでは……、
そんな事を思いながら、
とりあえず私も浸すら頭を下げた。
彼の早とちりでこんな事になってしまって、
誠に申し訳ございません。
頭の中でそう何回も復唱した。
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Lily(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！スローペースではありますが、これからもぜひぜひ宜しくお願いします☆ (2022年3月25日 17時) (
レス) @page50 id: 45407d4f21 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - きゅんきゅんします❤️更新楽しみです (2022年3月24日 22時) (レス) @page49 id: e9d6431d93 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - ゆゆあさん» はじめまして！コメントありがとうございます！素晴らしい作品なんて、最上級のお褒めの言葉嬉しいです☆これからも気が向いたら覗いてみて下さいませ(*´ω｀*) (2021年9月22日 23時) (レス) @page32 id: 45407d4f21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆあ - はじめまして！私最近濱家さんにハマってしまいまして、小説無いかなーと思って探してみたら素晴らしい作品に出会えました！濱家さんの奥さんはこんな感じなのかなぁと思いながら読んでいたらなんか幸せになりました(*´꒳`*)続編楽しみに待ってます！ (2021年9月20日 17時) (レス) id: e6e11962fa (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - マカロンさん» コメント嬉しいです！！亀更新ですがもっともっとキュンのお裾分けが出来るように頑張ります！！ありがとうございます☆ (2021年8月28日 22時) (レス) id: 45407d4f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily | 作成日時：2021年4月3日 20時
