菅田に謝罪 ページ6
強引に電話を切ってから菅田とは会えてない。
という訳で思い立ったが吉日、
ラジオ終わりの菅田を待ち伏せする事にした。
「菅田！！」
「うわっ、え？！何してんの、」
「今日こそご飯行こう」
「いや、え？今から？」
「そう。今から」
「え、なに？怖っ、」
「行こう行こう」
そして厚かましいかなマネさんの車に乗り込んで、
お店まで連れてって貰った。
「てかなに？どうしたん？」
「なにが？」
「ご飯行く為だけに待ってたん？」
「そうだよ、最近いっつも桃李くんと遊んでるから、菅田がヤキモチ妬いてるんじゃないかなーって思って」
「はぁ？しょうもない」
「いーじゃんいーじゃん。ここ良くない？24時間あいてるんだよ」
「いやまぁ、うん。それはええねんけど、明日も仕事やろ？」
「うん。でも午後からだから大丈夫」
「あ、そう…」
「ほら、食べなさいよ。奢ってあげるから」
「えぇ、何か気持ち悪い」
「トイレの詰まりに27万も使っちゃってお金ないでしょ？」
「はははっ！うるさいわ！」
「てかほんとに27万もかかったの？」
「ほんまに。思わず2度見したもんね」
「馬鹿だなぁ、」
久しぶりに菅田とゆっくりご飯食べて、
別に特別な話をする訳でもないけど、
やっぱ変わらず心地いい時間だった。
悪態つくのは簡単で、
でもありがとうとかごめんとかは、
距離が近すぎて何となく言いづらい。
どっかの歌詞で聞いた事あるような言葉だけど、
ほんとにそんな感じ。
結局それから2時間位喋ってて、
もういい加減帰ろうって事になった。
私が払うって言ってんのに、
"お前の方が貧乏なんやから"ってうるさい事言ってきて、
最終どっちが貧困か罵り会う事になったけど、
タクシー代だけ菅田が出すという算段で落ち着いた。
菅田もなかなか素直じゃない。
ほんと似たり寄ったりだ。
だから心地いいのかな。
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作者名：Lily | 作成日時：2020年6月26日 4時
