検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:595 hit

あの頃……。 ページ1

よく晴れた月夜でした。。。

私「気持ちいいなぁ…………。」

手に持つ刀から、『ゴツンっ!!』と言う骨を切断する手応えを感じ、私は足下を見ました。。。

私にとって何度と無く、日々繰り返し見るモノ………。
白い日輪刀によって首を切断された鬼の死骸が、サラサラと灰になって消えていく……。

何度と無く………。

いったい…いつ終わるのだろう………。



時は大正。。。
私は村外れの寺の末娘として産まれました。
父、母、姉、弟。
貧しくも、優しい空気の流れる家庭で育ったんです。

村の夜の闇は……、とてもとても暗く。。。
闇の中からナニかが出てくる気配をいつも感じ、恐怖していたのを覚えています。

時おり父が寝物語に話してくれる『鬼』の話しが私達をより強い恐怖へ誘い、私は闇が苦手になりました。

私が12歳になる年の冬でした。
隣り村で人喰い鬼が出たと言う話しが村人達の中で広がり、大人達は戸締まりをしっかりしよう、夜は出歩かないように、等と話しあっていました。

『鬼』なんていない………という気持ちと、『鬼』はいる………という気持ちが行ったり来たり。。。

村の空気が乾いていたのを、私は感じていました。。。

その夜は月の無い、闇の濃い夜でした。。。
私の眠りは、隣りの姉によって急に破られました。

姉「あんな、起きて!!起きなさい!!」

姉「父さんと母さんの部屋から悲鳴が聴こえたの。。。『鬼』の話しは聞いてるよね?もしかしたら、…………一応、正太を連れて押し入れに隠れてて。。。」

姉は私と弟を押し入れに隠して、父と母の部屋の様子を見に行ったのです。。。

無音が……私達の心臓を押し潰すかと思いました。。。
弟の正太は、声を殺して泣いています。

ドカッドカッ、という足音の後にバンっ!!と大きな音で押し入れの戸が開きました。
私の記憶の最初は、酷い血の匂いと悪臭でした。

鬼「いたなぁ(笑)稀血の子が………(笑)」

恐怖に顔をひきつらせた正太が……ものすごい勢いで引っ張られて押し入れの外へ消えました。。。

バキッ!!グチャっ!!ガリっ!!……………。

正「ひゃあぁぁぁ!!!痛い!!!やめてぇぇ!!!」

正太の悲鳴が聴こえ………すぐに消えてしまった。。。

私は恐怖で意識を失った…………。

翌朝、目を覚まし押し入れから出ると、部屋は血の海でした。。。

独り……。→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 2.8/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:鬼滅の刃 , 小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

anna(プロフ) - かなとさん» 教えてくださってありがとうございます。初心者でよくわからなかったので助かりました。ありがとうございます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: 99409b4ca0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月22日 21時) (レス) id: 1e7c2ecc39 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:anna | 作成日時:2019年9月22日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。