紅い月 ページ39
フウカside
フウカ「う〜ん、どーしよ…。」
はぁ。とため息を吐いてゴロンっと寝返りを打つ。
今は、夜。それも深夜。辺りは真っ暗で、多分メイドさんも執事さんも眠っちゃったんじゃないかってくらい、城中シーンと静まり返ってる。
フウカ「あ〜、ぜんっぜん眠れない!」
何故か全然眠れないの!!っていうかどんどん目が覚めてく気がする!
フウカ「はぁ〜。」
もうっ!と一気にガバッと起き上がって、ベッドから飛び降りる。
フウカ「外の空気吸いにいこっ!」
部屋にあった蝋燭を一本取って、魔力をこめる。
ポウッと火が灯って、辺りが明るくなった。
パタパタと廊下に出て、クリスタルの道を進む。
目指す場所は、中庭!実は城内で一番好きな場所だったりするんだ。
チトセとも、カイトとも、カリンとも思い出があって、あたしにとって大切な場所。
2分くらい歩いて、やっと辿り着いた。
フウカ「ん〜!やっぱり気持ちい〜。」
グーッと伸びをして、フッと目を空に向けると。
フウカ「うわっ…。」
空には、いつかの様な真っ赤な月が浮かんでいた。
フウカ「…何か、嫌な感じ。」
ポソリと呟いた時、サアッと冷たい風が吹いて、あたしの髪を揺らして行った。
辺りを照らしていた蝋燭の火が消えて、一気に暗くなる。
その時ーー…
?「おやおや、こんな真夜中に王女が一人、何をなさっているのでしょう。」
フウカ「っ…!?」
真っ黒いマントを被った男のようなシルエットが、紅い月光に照らされ、夜の闇に浮かび上がった。
フウカ「な!?あんた、誰!?」
?「…少しだけ眠っていただきましょう…。」
フウカ「ちょっ…やめっ…キャァッ!」
男が近付いてきて、表情が読み取れるほど近くに立ち、
ニヤリと、不気味に笑った。
ーー…次の瞬間、あたしは意識を失った。
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あんなつ♪(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます!返信遅れてすみません!今すぐ拝見させていただきますね! (2020年6月6日 12時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてすいません!「イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!」と言う作品に書かせて頂きました。読んで頂けると嬉しいです。それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年6月1日 19時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あんなつ♪さん» おう聞くぜ、何なりと! (2020年4月6日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪ - ケイさん» うん!任せて…の前にカイトさんから重大な告白ですwお願いだから飽きずに聞いてあげてーー!! (2020年4月6日 17時) (レス) id: 4c8a4c0a03 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あんなつ♪さん» とうとう動いたか…フウカを早く助けてあげて!あんなつファイト(大真面目) (2020年4月6日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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