らくだい魔女と両思いのち片思い

最恐神・カイト降臨！ ページ30

フウカside


フウカ「あ〜〜〜！！どーしよー…」


まるで人生の終わりを知ったような絶望感で頭を抱えるあたしの横で、カリンはあはは…と乾いた笑いを浮かべているこの図。


今はカリンと一緒に帰ってるところ！カイトは「まだ教科書貰いにいかなきゃだから」って言ってチトセも帰る支度ができてないみたいで、結局二人で帰ってるの！


カリン「まぁまぁ、フウカちゃん。お寝坊しなければ良いんだからぁ。」


ね？と言い聞かせてくれるけど、…！それだけじゃないんだもーん！！


あたしがご飯を食べ過ぎたら怒られるし、夜にお菓子食べたら怒られるし、夜にゲームしたら怒られる！！


とにかく！！昔からカイトはセシルの味方なのっ！


そ・し・て！セシルとかチトセだったらぶつぶつ言ってやり過ごせるけど、相手がカイトだとそーもいかない！


本気で怒らせたらそりゃーもう！！ママとはまた違う恐怖！！


ママが地獄のエンマ様だったら、カイトは全ての天使を従える神様！！え？良いじゃんって？


良くなーーい！！！その神様に睨まれたらいわゆるヘビに睨まれたカエル！！絶対動けなくなっちゃうの！


結局言うことを聞かなきゃいけなくて、逆らえないのよっっ！！しかも！前回会ったときは３年前。その時でさえそうだったのに、絶対パワーアップしてるから！セシルの満面の笑みが頭に浮かぶ…！


セシルの事だから、喜んでカイトに丸投げするに決まってる！


絶望だぁ〜〜〜！！
　

カリン「もぉ〜、フウカちゃんったら…。」


フウカ「カリン〜！明日、あたしと無事学校で会えるよーに祈ってて…。」


カリンの祈りなら神様は聞いてくれるハズ！


カリン「ねぇ…フウカちゃん。そんなことより…話したい事があるの。良いかしらぁ？」


フウカ「？」


悶々としたあたしに、珍しくトーンが１つ下がったカリンの声が横から聞こえてきた。

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