恋敵（ライバル）？ ページ11
カイトside
カイト「…フウカ、相変わらず元気だね。」
大きな声が耳に響いて、普段だったら不快に感じる声量でも、その声だけは不快どころか心が弾む。
久しぶりに聞いた、声。病気がひどくなってからは完治するまで会わないようにと言われて、３年間、１度も会っていなかった。
懐かしい声に、自然と顔が綻ぶ。何故かあちこちからホゥ…というため息の音が聞こえた。
パティ「知り合いなのですか？」
パティ先生がフウカと僕の顔を交互に見ながら聞いてきたので、頷いて返す。
カイト「はい。」
パティ「まぁ、それは良かったわ！ちょうどフウカさんとチトセさんの間が空いているし、そこに入ってもらいましょう。」
パティ先生の提案は、素直にとても嬉しい。
カイト「分かりました。ありがとうございます。」
頭を下げてその場から離れ、何故か顔を真っ赤にさせてポカンとこちらを見上げるフウカに近付く。
１つ空いた机を挟んで、フウカの隣に位置する席に群青色の髪に青い瞳の美形な男の子が座っていた。
きっと、彼がチトセだろう。さっきパティ先生がフウカさんとチトセさんの間、と言っていたし、何より３年前までフウカに何度も聞かされた少年の容姿によく当てはまった。
フウカ「か、かか、カイト…。」
カイト「よろしくね、フウカ。と、チトセ、さん？」
チトセ「…よろしく。」
明らかに不機嫌さ全開で睨み付けてくるチトセに笑ってしまいそうになる。彼はきっと、僕のことをいきなりできた
でも、僕からしたら、フウカはとっくの昔に…。
フウカの隣、空いている席に座る。顔を真っ赤にしてアワアワしているフウカの姿に、つい笑みがこぼれた。
カイト「ふふっ、フウカ大丈夫？真っ赤だよ？」
…もし、そうだとしても。鈍感なフウカはまだ、気づいていないのだから。
僕はまだ、フウカの隣で笑うことにする。
フウカが自分の本当の気持ちに気づく、その時まで。
ここはまだ、僕の居場所だ。
♪
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あんなつ♪(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます！返信遅れてすみません！今すぐ拝見させていただきますね！ (2020年6月6日 12時) (
レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてすいません！｢イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい！｣と言う作品に書かせて頂きました。読んで頂けると嬉しいです。それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年6月1日 19時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あんなつ♪さん» おう聞くぜ、何なりと！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪ - ケイさん» うん！任せて…の前にカイトさんから重大な告白ですwお願いだから飽きずに聞いてあげてーー！！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 4c8a4c0a03 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あんなつ♪さん» とうとう動いたか…フウカを早く助けてあげて！あんなつファイト(大真面目) (2020年4月6日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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