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．
………もしかして、猫カフェ？だったり…？
．
よくよく見てみると、店先にぶら下がった小さな黒板風のボードに
『不定休 20:00〜26:00』
と書かれている。
A「へぇ……」
夜だけ開く カフェ、らしきお店。
にじり、にじりとドアに寄っていく私
．
その瞬間……
「！」
突然ドアが開いて、女の子が3人、わらわらと外に出てきた。
甘ったるいコロンなのか、ヘアオイルなのか…の香りが鼻先をかすめる。
女の子達は皆淡い色の服を着て、髪はきれいに巻いていて
なんだか隙のない雰囲気に、私は少したじろいでしまう。
「慧さん！あたしたちのこと追い出そうとしたでしょ〜っ」
「ほんとひどい！」
ケラケラ笑いながら話す彼女らの中心に、その人は居た。
慧「んなことねーよ、早く帰って寝ろっつっただけじゃん」
「もーっ」
どこかときめいた雰囲気を醸し出す、お客さんであろう彼女達にフランクな口調で返す彼が、ここの店のスタッフらしい。
ボートネックのカットソーに、黒いカフェエプロン。
「いいもん！また来るから〜」
慧「はいはいありがと、シッシッ」
追い払う仕草をする手の指が長くて、思わず目を止める。
「ひどーい！」
ひときわ大きな声で笑い、やっと店先を離れた彼女達に
「慧さん」と呼ばれた彼は、ケラケラと軽やかに笑ってみせた。
慧「バイバイ」
．
……って。
一部始終をすっかり見てしまったけれど、もしかしてここ、常連だらけの内輪な店？
だとしたらやめておこ、、
そうっと踵を返そうとしたその時
慧「あれぇっ？入らないの？」
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作者名：まひろ | 作成日時：2023年4月29日 19時
