稲荷崎のハーフ女子

黒尾「22話」 ページ27

女子の集団に連れてこられたのは

体育館の裏側




定番すぎて笑えるんだけど。




『で、なに？手短にして』

「あんたっ。生意気なのよ!!
急にりんと話し始めて!!このビッチ女!!」

『別に、私角名に対して恋愛感情抱いてないよ？それに、角名が誰と話そうがあんたには関係ないんじゃない？七瀬さん』

「っ!!うるさい!!りんは私のなの!!
いつもりんに話しかける女は排除してきた!!あんたも同じ目に合わせてやる!!


それに、あんた気に食わないのよね

遅刻しても先生に全然怒られないし、

その前髪中二病みたいでちょーウケる
ウザいんだよ」



あーあ、可哀想


そんなんじゃ、だれにも振り向いてもらえないよ？



『やってみたら？後ろで角名のチームメイトの人が動画を問ってくれてるみたいだけど』

「はぁ!？何言って」

「バレてたんかい、ならしゃーないな」

「だ、誰よあんた!!関係ないでしょ!!」


「確かに関係ないけど、見過ごすわけにはいかんねん、この動画角名に見せとくわ」

「ダっダメ!!やめて!!」


「じゃあ、これから他の人達にこういう事すんなよ」

「わ、分かりました」

あらら、逃げた




『助けてくれてありがとうございました。



尾白先輩』


尾白「いや、大丈夫や、てか気づいてたんかいな!!」

『まぁ、割と初めから』

尾白「なんやねん!!じゃあ声かけろや!!」


『いや、まぁ大丈夫かなって思ったんで』



尾白「まぁ、怪我ないならええわ、てかなんでオレのこと知っとるん？」



『あー、まぁハーフだから？』

尾白「は？」

『いや、自分もハーフなんでなんか親近感が湧くなぁって思ってそれで』


尾白「あぁ、なるほどな」


『では、』





尾白「また呼び出されたら誰か呼びやー」



誰かねぇ




よべるひとなんていないよ


















にしても、尾白先輩私のこと知ってるんかな



















「アラン君遅いで!!どこ行ってたん!!」

「そんな遅いか!？面倒ごとに巻き込まれてる女の子助けてたわー、なかなか個性的な子やったな」


「ふーん、はよ食べよ！！」

「いや、治に関してはもう食べとるやんけ!!」


「(あの女の子名前、なんて言うんやろ、多分1年か2年やろうけど、)」

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