目立ちたくない少女はある秘密を抱えているそうで

・狼33匹 ページ34

『どーする？昨日気になったところの試合、全部見たけど、』

美穂「んー、別のところも見に行こっ‼
明日稲荷崎と戦うところとか気になるし‼」


『おけ、瑠夏は昨日と同じ？』

瑠夏「うん、同じやで‼」

なら、会場で分かれる感じか、



瑠夏「そうそう、私なぁー、バレーはまりそうっていったやん。
理由がさぁ、もう一つあって…」

お、来るか？だれか好きになっちゃったみたいな感じ


瑠夏「侑くんおるやん？」

まさか、あいつに…？やめて瑠夏‼
あいつは絶対あかん！危険なにおいがする‼

方割れの治くんのほうなら全然ええけど‼

いや、まてよ、そういえば、瑠夏この前…


治くんの方がタイプって言ってたな

なら、なんだ？


瑠夏「で、この前、侑くんのファンの子にな、誘われてな、見に行ってん」


そうなんや、知らんかった

瑠夏「それで、その時の治くんが



かっこよすぎて惚れてもうてん…」

治に惚れたんか‼ええやん‼


『ええやん‼頑張れ‼』

瑠夏「うん、でもさ、


侑くんも治くんもファン多いやん…
だから、こんな私のこと好きになってもらえるはずないなってちょっと心が折れてるんだよね…」

うーん、私、瑠夏は可愛いって思ってるから、こんな私っていうのやめてほしいなぁ


美穂「瑠夏、こんな私って何？」
瑠夏「え？」

美穂「少なくとも、私は瑠夏はかわいいし、優しいと思ってるから、自分を落とすような言い方はしないでほしい」

『そうだよ‼だから、自信もってとは今は言わないけど、自分を落とすような言い方はしないで、』

自信もってと言わないのは自信なんて、すぐには持てないでしょ？
だから、今はいわない、


けど、ちゃんというべき時にいってあげる




その時は笑顔で


治くんに告白しにいけたらいいね…




まぁ、だいぶ後の話かも知れないけど、


瑠夏「うん、分かった‼二人に言われたら、折れそうになった心なおったわ‼

そうやな、自信はまだちょっと持てないけど、前向いていくわ‼」


うんうん、瑠夏は明るくて、可愛い笑顔が似合ってるよ


『よかった、じゃあまた明日』


瑠夏「バイバイー‼」

美穂「いいなぁ瑠夏は…
同じ学校だから…」

そっか、美穂は佐久早くんだから、違う学校だもんね、

それは、瑠夏が羨ましくなるな


「美穂にもチャンスがあればいいんだけどね、」

美穂「希望はゼロに近いよ…」


むずかしいなぁ…

『うーん、どうやったら自然に、嫌がられず、近づけるかだよね』

美穂「うん…」

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