ゴシップと反論 ページ48
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「(だるい……)」
今いるところが公共の通路と云うことなど、どうでもよかった。
移動しなくてはいけないと常識は残っているのだが、すっかり重くなった足で歩き出す気力はない。
壁にコツンと頭を付けて、大きな溜息をつく。
自分が無愛想なことは認める。
空気が読めないとクラスメイトに言われた回数は数え切れないし、いつも言葉足らずなのも承知している。
だが、顔だけと云うのは理解しかねる。
美形か不細工かの判断なんて人それぞれであり、『顔しか取り柄が無い』と云うような口を利くのもおかしい。
自分はサッカーをするために日本代表としてここにも来ているのだ。
顔だけを評価されて他を全否定されるくらいなら、顔を否定してサッカーだけを評価して欲しかった。
そして、お姫様気取りなんてものは１番の誤解だった。
今までろくに親友と呼べる友達もいない程に、紫音は人付き合いが得意でない。
そんな中代表に選ばれ、出会ったことのない人しかいないチームに入り、更には合宿。
コンディションとしては最悪の状況下で、自分に話しかけて来てくれるチームメイトがいることなど、奇跡とすら思えた。
そのチームメイトが揃って自分を好きだなんて、自意識過剰にも程がある。
不審な下心などをチームメイトに抱いてはいけないと自制していたし、『好かれている』と云う飛んだ勘違いは、皆に失礼だと思った。
聞いてしまったゴシップへの反論が次から次へと飛び出して止まらない。
しかし、どう足掻いても、噂をする本人達へは思い１つ届かない。
言葉にも文字にも表さずにつらつらと思考を展開させたって、結局聞いているのは自分だけなのだ。
「(たかが噂にこれ程掻き乱されるなんて、ひ弱だな…。)」
自分のせいで地球の二酸化炭素が増えてしまうのを申し訳なく思いながらも、紫音は再び溜息をついた。
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Rui - 不具合より作り直しましたお断りして構いませんのでまた機会あったら思います。タイトルそのままです (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます！お誘いも嬉しく思っています。ですが、この作品は私の妄想を元に生まれたものですので、イベントの方は考えておりません。あと、恐らくこちら側の不具合なんですがRuiさんのページが開けないので、お断りせざるを得ない状況です。 (2020年8月9日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - 初めまして読ませて頂きましたこれから作品頑張って下さいもしよかったら好きな作品選んで出来るイベントやっています「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年8月8日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年2月23日 14時
