神と悪魔 ページ31
＿＿＿＿＿
「選手交代です。豪炎寺君に代わって＿＿｣
すると、先程の剛陣がシュバババッと駆け付けてきた。
監督に期待を込めた目を向ける。が…
「ヒロト君、出番です。」
「何っ！？」
自分の名前は監督の口から告げられず、派手にずっこけるというオーバーリアクションをとった。
一同が憐れむような視線を投げかけるが、剛陣は直ぐに立ち直ってヒロトに声をかけた。
「気合い入れていけよ！俺は温存されとくぜ！」
(前向きだなぁ……)
間もなくハーフタイムが終わる。
選手達がフィールドに入っていく中、自信満々な吉良はご機嫌な様子で自画自賛していた。
「最初っから入れときゃいいんだよ。世界がひれ伏すこのゴッドストライカー様をよ。」
その時、同じＦＷのポジションである灰崎が皮肉混じりに言い返した。
「笑わせんぜ、ゴッドストライカーだと？」
「言ってろ。俺様の足引っ張んじゃねぇぞ、フィールドの悪魔さんよ。」
２人が貶し合うところ、数日前にも見たな…と紫音が呆れて見ていた。
そして率直に思ったことを口に出してしまう。
「……ＦＷ個性強過ぎ。」
「「あ？」」
あからさまに嫌な顔をされ、紫音は２人に聞こえる声で言ってしまったことを後悔した。
すると、何も言い返さない紫音に吉良が近付き、コネをつけるように言った。
「いいか？試合が始まったら俺にパスを出せ。このゴッドストライカー様が点を決めてやるからよ。」
「え……」
「おい、そいつはほっとけ。点なら俺が決めてやる。」
「え……」
神と悪魔の間に挟まれた紫音は、２人の顔を交互に見た。
「邪魔すんじゃねぇよ灰崎。」
「お前こそ何抜け駆けしてんだよ！」
「……耳元で喧嘩しないで。」
いい迷惑だ、という風に紫音が両耳を塞いだ。
正直、点さえ決まればどちらのシュートだろうが紫音には関係ない。
「もういいよ、私が決めるから。」
「「はぁ！？」」
２人が呆気に取られている間に、紫音はその場を離れてポジションについた。
「姫野さん、あの２人に挟まれて大変そうだね。」
「ホント、基山タツヤ何とかしてよ。」
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Rui - 不具合より作り直しましたお断りして構いませんのでまた機会あったら思います。タイトルそのままです (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます！お誘いも嬉しく思っています。ですが、この作品は私の妄想を元に生まれたものですので、イベントの方は考えておりません。あと、恐らくこちら側の不具合なんですがRuiさんのページが開けないので、お断りせざるを得ない状況です。 (2020年8月9日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - 初めまして読ませて頂きましたこれから作品頑張って下さいもしよかったら好きな作品選んで出来るイベントやっています「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年8月8日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年2月23日 14時
