世界の力 ページ17
＿＿＿＿＿
「「「……」」」
皆は言葉を失っていた。
結局クラリオは何が言いたかったのか…そして、"ある選手"とは誰なのか。
わからないことが多く、モヤっとした霧が胸の中に広がるようだった。
その霧を晴らすように、円堂はただ１人、黙ってはいなかった。
「皆どうした！凄いプレイを見たくらいでビビっちまったのか？」
「…あんなプレイを見て、ビビらないヤツがいるんですか。」
「そこに１人いたけどな。」
吉良が親指だけを立てて、平然としている紫音に向けた。
「……何？」
「あ？ビビってねぇヤツがいるって言っただけだ。」
「まあ。大体、ああいう世界のプレイヤーと渡り合えるようになるための合宿でしょ。
他国の実力を知るのは大切なことだと思うけど。」
紫音は淡々と言葉を並べた。
その正論に押され、吉良は言葉に詰まる。
「紫音ちゃんの言う通りさ。気持ちで負けてたら、勝てるものも勝てなくなるよ。」
「そうだな。お前達は世界の力を見せつけられたくらいで怖気付くのか？」
３年生の吹雪、風丸はこの場にしても冷静である。
思い返せば、円堂達の雷門メンバーは既に１年前、世界の力を見せつけられていた。
それでもめげずに強化委員として日本全体のサッカーレベルを上げてきたのは、「いつかサッカーで世界に行く」という強い意思と、不屈の精神があったからだった。
「クラリオがここへ来たのはビビらせるためじゃない。俺達の本気を試しに来たんだ。」
豪炎寺の言葉に、自信を無くしていた選手達はハッと息を飲んだ。
曇っていた表情が徐々に明るくなっていく。
「面白いじゃないか！
お前達はワクワクしないか？胸の奥から込み上げて来ないか？なんかこう、すっげーアツいのが！」
「円堂さん、いえキャプテン！俺、なんかワクワクしてきました！」
円堂の言葉に、稲森の目が輝く。
「世界の壁は厚い！目の前に分厚い壁があるなら、それをぶち壊せる大砲になればいいんだ！世界と戦おう！」
「「「おぉーっ！」」」
円堂に続き、皆が拳を振り上げた。
だが、紫音はそうせず、やる気に満ちたイナズマジャパンを頼もしげに見つめていた。
そんな様子が稲森に見つかる。
「あれ？紫音もやろうよ！」
「私はいい。」
「そんなこと言わずにさ！せっかく皆元気出てきたんだし。」
「えぇ…。」
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Rui - 不具合より作り直しましたお断りして構いませんのでまた機会あったら思います。タイトルそのままです (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます！お誘いも嬉しく思っています。ですが、この作品は私の妄想を元に生まれたものですので、イベントの方は考えておりません。あと、恐らくこちら側の不具合なんですがRuiさんのページが開けないので、お断りせざるを得ない状況です。 (2020年8月9日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - 初めまして読ませて頂きましたこれから作品頑張って下さいもしよかったら好きな作品選んで出来るイベントやっています「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年8月8日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年2月23日 14時
