お手合わせ ページ14
＿＿＿＿＿翌日。
今日から代表選手としての本格的なトレーニングが始まる。
あの監督のことだから、おかしな特訓をやらされるんだろう＿＿。紫音はそう思いながら、集合場所に指定されたグラウンドに向かった。
「今日は皆さんに特別ゲストを紹介しますよ。スペイン代表キャプテン、クラリオ・オーヴァンさんです！」
監督の隣に立つクラリオからは、明らかな強者オーラが漂っていた。
１年前に対戦経験がある円堂、鬼道、風丸、豪炎寺は表情を強ばらせた。
それもそのはず、あの頃はスペイン代表相手に手も足も出なかったのだから。
「では皆さん、クラリオさんにお手合わせ願いますよ〜！」
「へぇ……。全員で？」
野坂を除いて、ここにいるイナズマジャパンは１９人。
紫音はクラリオがどれ程のレベルなのかは知らないが、一応監督に聞いてみたのだった。
「そうですねぇ…。では、姫野さんは１対１でやりましょう。」
「え？」
紫音はもちろん、その場のほとんどのメンバーが謎に思った。何故紫音なのかと。
みんなのそれを代弁するかのように、鬼道が意見する。
「監督。姫野の実力はまだ知りませんが、１人でクラリオと戦って太刀打ち出来るとは思えません。」
「大丈夫です！姫野さんはとーっても強いんですからね。姫野さん、宜しいですか？」
「私は何でも。」
「はい！では、位置についてください。」
現在、このチームで紫音がサッカーをしているところを見たことがある人は少ない。
そう考えると、いきなり紫音が特別扱いされることに皆が疑問を持つのは当たり前だろう。
１８人は時々紫音のことを見るが、誰も声はかけずにフィールドに駆けて行った。
大谷がホイッスルを鳴らし、クラリオ対イナズマジャパンの対戦形式の練習が始まった。
ルールは単純で、１点先取した方が勝ちだ。
しかし、イナズマジャパンにはＧＫが３人もいる。
ここまで固めてあれば、ゴールが割られることはそうそうないだろう＿＿＿。
大半のメンバーが油断をしていた。
でも、その油断はクラリオのプレイによっていっぺんに崩された。
「速い。」
キックオフから数十秒しか経ってないにも関わらず、クラリオは中盤を素早く抜け、シュート体勢に入った。
１年前のリベンジだ、と円堂が構える。
「来る！」
「『ダイヤモンドレイ』！」
硬いダイヤに包まれたボールが一直線にゴールに向う。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rui - 不具合より作り直しましたお断りして構いませんのでまた機会あったら思います。タイトルそのままです (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます！お誘いも嬉しく思っています。ですが、この作品は私の妄想を元に生まれたものですので、イベントの方は考えておりません。あと、恐らくこちら側の不具合なんですがRuiさんのページが開けないので、お断りせざるを得ない状況です。 (2020年8月9日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - 初めまして読ませて頂きましたこれから作品頑張って下さいもしよかったら好きな作品選んで出来るイベントやっています「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年8月8日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年2月23日 14時
