捨て身 ページ9
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隕石落下の数秒後、紫音と一星の名前を呼ぶ声が様々な方向から飛んできた。
捨て身でかなり無理なことをしたと紫音は思う。
しかし、賭けは上手くいったらしく、現に紫音はこうして意識を保てているし、手足の感覚もある。
すぐそこに横たわる一星もギリギリ無事なようだ。
どちらも起き上がる気力と体力がないだけだ。
ちょうど前半が終わってくれて助かった。
「おい、何やってんだバカ。」
「私がこうなると、いつも最初に駆けつけるのは君だよね。」
寝たままで失礼だが、顔を覗き込むなり罵ってくる方も失礼なので気にせず言い返す。
真っ先に来てくれたのはヒロトだった。
彼にはオーストラリア戦でも似たような心配をかけた。
「今回は運ばねぇからな。自分で巻き込まれに行ってんだから自分で歩け。」
「言われなくても歩くし。」
全体的に重い体を何とか起こして、一星に声をかけていた野坂を呼ぶ。
「皇帝。これができるから、私を一星の救済役に入れたってわけ？」
「いざという時に動ける君だから良いと思ったんだけど、こんな無茶は期待してなかったよ。」
「無理させる気だったなら今キレてた。」
野坂と明日人が一星の腕を肩に回し、ゆっくりベンチに戻っていった。
ハーフタイムも無限でないので、紫音もそろそろ診てもらいに戻らないといけない。
自分で歩けと言ったヒロトは手を貸す気はないらしく、紫音がよろよろ立ち上がるのを暇そうに見ている。
「あっ、」
不意に、がくんと膝が落ちて、体勢が傾く。
すると、待機してたかのようにすぐ手が伸びて、しっかり肩に回される。
「てっきり放置かと。」
「俺の世間体が悪くなるだろ。」
罵りつつ待っていてくれて、なんだかんだで助けてくれるのがヒロトだった。
今の倒れかけたのが演技だと言ったら、さすがに怒って口を聞いてくれなくなるだろうか。
嬉しい訳でもないのに、想像しただけで笑いが込み上げてしまった。
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ツナ(プロフ) - ･:*+.\(( ^^ ))/.:+さん» 期間空いたにも関わらずしれっと更新しちゃってすみません笑。もう少し更新頻度高くしながら書き進めたいと思います！ (2021年9月13日 18時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
･:*+.\(( ^^ ))/.:+ - なんで見るのがこんなに遅れたんだ…私のバカ。更新ありがとうございます…！ (2021年9月13日 17時) (レス) id: 98cc6c3041 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！今日久しぶりに更新しました。感覚を取り戻しながら少しずつ進めたいと思います！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ツナさん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 発狂人さん» ありがとうございます！最近また書きたいと思っているので時間見つけて頑張ります！ (2021年8月11日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2021年2月20日 17時
