一星の選択 ページ7
＿＿＿＿＿
「(納得いかないけど、ヒロトの言うことも一理ある。)」
紫音は考えながらフィールドを駆ける。
まだ訪れないだけで、自分が役に立てる場面が来るのかもしれない。
それまで手を抜かずにいくつもりだ。
「(無能で終わりたくないし。)」
♪♪
一星は、紫音や明日人から度々パスをもらいながら再び前進する。
先程までは困惑しながらボールを蹴っていた一星だったが、今はその迷いは振り切れている。
野坂は「自分の心に正直に」と言った。
「(俺がしたいのは、あの頃みたいなサッカーだ！アツくて、楽しくて、自由に戦えるサッカーだ！)」
純粋な気持ちで、心のままにボールを蹴っていたい。
一星は止まることなく、敵選手を次々にかわしていく。
光なら、この程度のわかりやすい敵の癖など、とっくに見抜いているはずだ。
「(あの時みたいなサッカーを、いつか絶対、光と一緒に＿＿＿＿)」
「裏切り者め！」
希望に満ち溢れていた一星の思考は、ハッと現実に引き戻された。
憎らしげにそう怒鳴ったのは、ＤＦのペッカだった。もちろん彼も刻印の選手である。
ペッカはそのまま怒りに任せて、ディフェンスの範囲を超えた必殺技を繰り出した。
「『レッドホットチリ・メテオ』！」
灰色の雲から、無数の巨大な隕石が降ってきた。
轟音を響かせて落下してくるそれは、怒りをそのまま込めたように燃えていた。
「チャンスはやった！お前は最後の選択を誤った！」
違う。素直な気持ちに従ったんだ。
何よりも光が大切なのはずっと昔から変わってない。
他人が選択の正誤を決めるのはおかしい。
たとえ間違っていたとしても、後悔はしない。
それなのに。
「兄ちゃん！」
光が今にも泣き出しそうに救いを求めてくる。
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ツナ(プロフ) - ･:*+.\(( ^^ ))/.:+さん» 期間空いたにも関わらずしれっと更新しちゃってすみません笑。もう少し更新頻度高くしながら書き進めたいと思います！ (2021年9月13日 18時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
･:*+.\(( ^^ ))/.:+ - なんで見るのがこんなに遅れたんだ…私のバカ。更新ありがとうございます…！ (2021年9月13日 17時) (レス) id: 98cc6c3041 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！今日久しぶりに更新しました。感覚を取り戻しながら少しずつ進めたいと思います！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ツナさん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 発狂人さん» ありがとうございます！最近また書きたいと思っているので時間見つけて頑張ります！ (2021年8月11日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2021年2月20日 17時
