出る幕 ページ6
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♪♪
「皇帝が美味しいとこ持ってっちゃって……」
紫音は野坂と一星の会話を見ていたものの、そこに入ろうとは思えなかった。
まあ、自分の身を投げ出すような真似までしたのだから、美味しいところとやらを野坂が取るのは当然だろうけれど。
(にしても、さっきから見て聞いてるばかりで私は何も……)
野坂の信頼を受けて一星のことを任されているのに、何もしたら良いのかわからず、紫音はただ傍観者になっている。
することはたくさんあるはずなのに、するべきことの判断がつかない。
しかし、任されたからにはそれ相応の役に立つことをしたい。
(何か、私にできることは)
タツヤにヒロトに野坂に、たくさん迷惑と心配をかけてまで紫音は一星に付いたのだ。
無理して情報を集めに行ったり、一星を無茶な外出に連れ出したり。
そこまでして、でも結局核心に迫ることはしてないよね、と言われて終わりたくない。
(何か役に立たないと……)
「おい、お前が危うくなってどうすんだよ。」
「え？……あ、ヒロト」
思い詰めていたことが声に出ていたらしい。
喝を入れてくれたヒロトは、心底面倒くさそうな表情だった。
「別に、誰もお前が役立たずだとか思ってねぇだろ。なんでそんなことで悩んでんだよ。」
「いやでも、実際何もしてなくて。」
「"まだ" 何もしてないだけだろ。」
言ってることは当たり前のことだ。
しかし、どこか見失っていた紫音にはヒロトの言うことが大きく響いた。
「まだ私の出る幕じゃないだけ。」
「そういうことだ。お前はつまんねぇ正論言って偉そうにしてろ。」
「は？」
少し良いこと言ったと思ったら、すぐこれだ。
怒らせてくれたおかげで、もうウジウジした暗い気分はないが。
「お前はそれが似合ってるからよ。」
「別に嬉しくない。」
「……もう少し人の気持ち考えるとかしねぇのかよ？」
「ヒロトに言われても。」
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ツナ(プロフ) - ･:*+.\(( ^^ ))/.:+さん» 期間空いたにも関わらずしれっと更新しちゃってすみません笑。もう少し更新頻度高くしながら書き進めたいと思います！ (2021年9月13日 18時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
･:*+.\(( ^^ ))/.:+ - なんで見るのがこんなに遅れたんだ…私のバカ。更新ありがとうございます…！ (2021年9月13日 17時) (レス) id: 98cc6c3041 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！今日久しぶりに更新しました。感覚を取り戻しながら少しずつ進めたいと思います！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ツナさん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 発狂人さん» ありがとうございます！最近また書きたいと思っているので時間見つけて頑張ります！ (2021年8月11日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2021年2月20日 17時
