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.side YOU
？『Aちゃ〜ん。』
デスクに向かっていつも通り図面と
睨めっこをしていると、
パソコンのデスクトップの上から
営業部長の深澤さんが顔を覗かせていた。
『どうしました？』
持っていたペンを置き、深澤さんに向き合うと、
眼鏡を外しながらわたしの横の席に腰を下ろす。
辰哉『ははっいつも冷静だね、Aちゃんは』
『仕事中にそんな楽しそうなのも深澤さんくらいだと思いますよ？』
笑顔でやんわりと悪態をつくと、ええ！？と、オーバーに仰反る。
この人、何しにきたんだ？
辰哉『本題を忘れかけてたわ。
今日Aちゃん、11時から時間作れない？』
『そんなに仕事立て込んでないし、大丈夫ですよ。
会議ですか？』
辰哉『いや、今日さ、うちの会社の取引先が
来るんだけど、それに同席して欲しくて。
機械の説明なら俺よりよっぽどAちゃんのが出来ると思うから』
『いいですよ。わたしでよければ。』
辰哉『ありがとう！助かる！じゃあ、来たら内線で呼ぶから！
今度ジュース買ってあげるね！！！』
そう言ってわたしの頭をわさわさと撫でて
深澤さんは上機嫌に消えて行った。
ボサボサにされたポニーテールを縛り直し、
またデスクに向かう。
うちの会社は、お客さんから注文を受けた製品の
部品を作る製造会社。
わたしの仕事は、その中の設計と製図の部門。
所謂、技術職。
昼間はね。
深澤さんから言われた時間まであと30分。
やりかけだった仕事にまた手を付ける。
このときのわたしは、
これから起こることなんて
何も想像ついてなかったんだ。
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あんな(プロフ) - 千咲さん» 千咲さん、はじめまして。読んで頂き、感想までありがとうございます。励みになります。また作品を作った際には是非宜しくお願いします！ (2020年4月20日 6時) (
レス) id: 8ffbd85a97 (このIDを非表示/違反報告)
千咲(プロフ) - はじめまして。毎回更新を楽しみにさせていただいていました。これからも新作や続編等楽しみにしています！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 7678f63fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：an | 作成日時：2020年4月5日 20時
