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この二週間、仕事が立て込み、Aを食事にでも誘おうと思いつつも時間が取れない日が続いていた。
時々、短い他愛のないメッセージのやりとりをする程度。
そんな忙しい日々もようやく終わりが見えそうな金曜日。
ふっかから連絡があり、仕事終わりに飲みに行こうということに。
翔太も誘って、いつもの居酒屋へ
店に入ると、まだふっかは来ていないようで、
翔太と2人、半個室のような座敷に案内される。
翔太『ふっかと飲むの久しぶりだな〜』
涼太『俺も。仕事ではしょっちゅう会うけどオフで会うのは久しぶり。』
向かい合わせに座り、
メニューを眺める
先に注文をしておくかとドリンクを選んでいると
辰哉『ごめんごめんお待たせ！』
お疲れー、なんて言いながらふっかが入ってくる。
辰哉『おー、翔太久しぶりだな！』
翔太『久しぶり。特になにも変わって無さそうで安心した』
どういうことだよ！なんて言いながら、ふっかは翔太の隣に座り、入り口近くを見ながら
辰哉『なにしてんの、笑 はやく入んな？』
『お邪魔します…』
そこに居たのは2週間ぶりのAだった。
控えめなメイクに、質の良いスーツ
毛先だけゆるく巻かれた黒髪
前回あった時とはまるで違う風貌に
思わず見入ってしまう
辰哉『面白そうだから、呼んじゃった。
翔太は初めてだよな？うちの会社のAちゃん。』
空いている俺の隣に腰を下ろしながら、
『久米Aです。はじめまして。
深澤さんにはいつもお世話になってます。あと、そちらの会社さんにも。』
ぺこりと小さくお辞儀をするAに翔太がピッと姿勢を正す。
翔太『渡辺翔太ですっ！よろしくお願いします！
え…涼太とは会ったことあるんですか？』
涼太『うん。この前のふっかとの仕事の時にね。』
『仲良くしてもらってます』
目が会い、俺にしか聞こえないくらいの声で、
久しぶり、でもないかな？なんて言って、目を細める。
確信犯か。照れたように笑う仕草に思わず目が奪われる。
辰哉『とりあえず、乾杯でもする？』
これもまた、予期せぬ再会。
隣に座るAの動きひとつひとつに目が行ってしまう。
そんな気持ちを隠すように、グラスに口をつけた。
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あんな(プロフ) - 千咲さん» 千咲さん、はじめまして。読んで頂き、感想までありがとうございます。励みになります。また作品を作った際には是非宜しくお願いします！ (2020年4月20日 6時) (
レス) id: 8ffbd85a97 (このIDを非表示/違反報告)
千咲(プロフ) - はじめまして。毎回更新を楽しみにさせていただいていました。これからも新作や続編等楽しみにしています！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 7678f63fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：an | 作成日時：2020年4月5日 20時
