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正直、Aが俺に"泣きそうな顔"と言っている意味は未だにわかっていないけど、
約ひと月前、
Aを助けたあの雨の降る日に
付き合っていた彼女に別れを告げられたこと
彼女の浮気に気づきながらも、知らないフリをしていたこと
完璧すぎて息が詰まると言われたこと
思い出すことを出来るだけ話した。
Aは俺の話を聞いている間、ただ小さく頷いていた。
涼太『一か月ぶりに会って、話したことが別れ話。
彼女が別れたいならって思って引き留めもしなかった。
最後まで彼女好みの強い男でいようって思い続けてたから、
泣くことも自然と出来なくなってたんだよね。』
思い出すとなかなかなものだなと我ながら思う。
そこまで訊くと、Aは、そっか、と小さく言葉を漏らした。
そしてふぅ、と息を吐いて、
『涼太は、かっこいいね。』
真っ直ぐ俺を見つめて、彼女はそう言った。
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あんな(プロフ) - 千咲さん» 千咲さん、はじめまして。読んで頂き、感想までありがとうございます。励みになります。また作品を作った際には是非宜しくお願いします！ (2020年4月20日 6時) (
レス) id: 8ffbd85a97 (このIDを非表示/違反報告)
千咲(プロフ) - はじめまして。毎回更新を楽しみにさせていただいていました。これからも新作や続編等楽しみにしています！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 7678f63fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：an | 作成日時：2020年4月5日 20時
