防弾ペンのヨジャドル (ページ25)

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ﾏﾈ「ん～防弾少年団のテヒョンくんね～……」

昨日の収録後に起こった事を全て話した時、
マネージャーさんは腕を組んで眉間に皺を寄せながら考え込んでしまった

「どうしたんですか？？」

ﾏﾈ「いや、今のAにはまだ言わない方がいいかなって。」

今の私？

「それってどういう意味ですか？私は構わないので教えてください」

ﾏﾈ「…そこまで言うなら……。」

少し間を置いて息を吐いてから私の前に向けられた真っ直ぐな眼差し

その先にある答えを聞くのが、何故か怖くなった

ﾏﾈ「彼らはアイドル業界じゃ有名な反日グループなんだ。」

「えっ？…」

あまりの驚きに言葉が上手く出てこなかった

ﾏﾈ「ほら…Aとモモは日本人メンバーでデビューしただろ？だからこの際言っておくけど、あんまり関わらないほうがいい。特にマンネラインはやめておけ。」

マンネラインって事は…テヒョン先輩とジミン先輩と……グク……？

「彼らは何かするわけでもないんですよね？」

いきなり目を逸らして俯いてしまったマネージャーさん

ﾏﾈ「…確証はない。以前ここのマネージャーをする前、何年か前に彼らの仕事に関わったことがあったんだ。」

ﾏﾈ「彼らは人を殺しかけたんだ……。」

「え……？」

今までファンの人達の前で見せて来た笑顔や温もり

それは、いち"ファン"として彼らを好きだった私にも向けられてた。

はずだったの？

そう信じてきた私とって、マネージャーさんの放ったその一言はどん底に突き落とすのに充分なものだった。