16_栗拾い ページ16
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森に戻り、トングで栗を拾いながら植物園での出会いを話す。
ユウくんが頻りに“本当に何もされていないのか”と確かめてくるものだからあの場に居なかった2人も大袈裟に捉えてしまい、お話してただけだよと伝えても釈然としない表情を浮かべていた。
「…腕掴まれてたし顔近かった」
『それは私が悪くて、お耳を触ろうとしたから…』
「触ろうと…？…気になるのはわかるけどさぁ」
「いくら名門校と言えど、良いヤツばっかりじゃないんですよ」
「なーんかAさんって抜けてますよね〜。ちょいちょい危なっかしいし」
『そ、そうなの…？』
弟達に未熟さを指摘され情けなさに1人項垂れるが、その間も4人は話を進めていて、黄色いベストを着ていた彼はサバナクロー寮の生徒だったのではないか、と推測していた。
十分な量の栗を集めたら、次に向かうのは食堂の厨房だ。
厨房で待っていたトレイくんにコツを教わりながら下拵えを始める。
エースくんも地道に手で作業を進めるが、彼は飲み込みが早く手先が器用なようで、綺麗に剥けた栗を度々満足気に見せてくるところが可愛かった。
皮剥きは滞りなく進行し、デュースくんが最後の1個を剥くと漸くマロンペースト作りだ。
トレイくんの指示に従い、丁寧に裏ごしして滑らかになったペーストにバターやお砂糖を混ぜていく。
彼は“最後に隠し味のオイスターソースを加える”なんて言ってデュースくんとエースくんを惑わせていた。2人が顔を見合せて、“マジか？”､“でもアリなのかも…”なんて話している様子が微笑ましい。
「……プッ。アッハッハ！嘘だよ、お菓子にオイスターソースなんか入れるわけないだろ」
「なんだよ！本気にしちゃったじゃん」
「なんでも鵜呑みにせず疑ってかかれってことだな。教訓、教訓」
「コイツ、優しそうに見えてさらっと嘘をつくヤツなんだゾ…」
お兄さんなトレイくんにも、ちょっぴりいじわるな一面があることを知る。
順調に調理を進めていたが、不意にトレイくんが何かに気付いたように声を上げた。どうしたのかと聞くと想定より栗の量が多かったようで生クリームが足りなくなってしまったとの事だった。
他にもパーティーに必要な材料があり、自ら手を挙げたデュースくんと指名を受けたユウくん、グリムくんと、私の4人でサムさんのお店まで買い出しに行くことになった。
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麗(プロフ) - 続きを読める事を楽しみにしてます！ (2021年1月6日 18時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
安眠(プロフ) - 夜神(女です!)さん» ご丁寧にコメントしてくださってありがとうございます。大丈夫ですよ！ (2020年11月3日 21時) (レス) id: fe927a247b (このIDを非表示/違反報告)
夜神(女です!)(プロフ) - 突然失礼します！ツイステの作品を描こうと思っているんですが安眠さんの「監督生のお姉さん」の設定を参考にさせていただいてもよろしいでしょうか！？ (2020年11月3日 19時) (レス) id: 588c4c8811 (このIDを非表示/違反報告)
安眠(プロフ) - みいらさん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年10月6日 22時) (レス) id: fe927a247b (このIDを非表示/違反報告)
安眠(プロフ) - 雪華さん» 私が知っているアニメということでしょうか…？！漫画はたまに読みますがアニメはあまり詳しくないです；すみません (2020年10月6日 22時) (レス) id: fe927a247b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安眠 | 作成日時：2020年9月10日 1時
