【ヘタ鬼】主役気取りの脱出劇part３

第６３話 ページ42

埋葬が終わって次の日
イタリアにも言ったとおりに俺は過ごしていた

記憶で何回も見た死体の顔
慣れているはずだった
なのに以外と悲しいものなんだ

その感情を和からもらった指輪で押さえつける
あいつが言っていた、悪あがきってこれのことなのかな
効果ききすぎだ

もう考えてもしかたない
仕事しないと


貴「おい、フランス！ 明日会議だろ？ 遊ぶのもいいが、準備もしろよ！」


家で掃除をしながら、フランスに聞こえるように大声で言う
この家の家事をすることも、この先少なくなるからな

神聖ローマと契約するときに神様との約束をした
この世界とは違う世界を助けたり、見守ったりする
そういう役目を担う、と
桃が使っていた大鎌と和の使っていた刀を持っていこう
何本でも持っていけるから楽だよな


仏「そういえば、会議に使う書類の紙！ どこにあるか知ってる？」

貴「お前の部屋だよ！」

仏「ありがとう」


急いでいるってことは、新しい彼女だ
ただれた恋愛をしている
嫌だね

フランスが準備し終わって、家を出て行く
ちょうど掃除も終わってたので紅茶を入れて、一息つく
桃からもらった紅茶のカップ
デザインが気に入っている
落ち着くな


完全に落ち着くまで
もう少し時間がかかるだろう
ただ、いつかは
こうなることを考えていた
寿命で死んでほしかった

生まれ変わりなんて信じてないけど
もし変われるなら、会ってみたいし
そのために長生きしようと思っている


刀や大鎌を使えるように、皆に手伝ってもらうとするか
俺は外にいく準備をする


未来を生きるために




＿＿＿完＿＿＿

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