【ヘタ鬼】主役気取りの脱出劇part３

第７５話 ページ19

うちとフランスは城の前まで来て
まぁ、この顔でフランスと仲良しでこれたってことは凄いことだったりする

扉を開け
先にフランスが皆のところに行く
また、フランスが話をつけるんだろうか

この状態でイタリアに会ったら、どうなるんだよ…自分
まさか和のことを忘れるはずがないよね

少し時間が経って、フランスがうちを呼ぶ

城の中に自分も入った
入った瞬間に全員の視線が集まる
どんな説明をしたんだよ


日「ドイツさんが…２人？」


アイツを知らない奴から見ると、そうなるよな
声はまんま男、フランスが持ってた鏡で見たが顔はドイツにそっくり
違うところは身長と体格ぐらいだ


仏「さっき言ったけど、この子はAちゃんなんだよ」

米「でも、そっくりなんだぞ」


うちに指をさしてアメリカが言う
そっくりって…


伊「存在が神聖ローマになったって、本当なの？」


不安な表情が見える
あぁ、こんな顔させたくなかった…


貴「そうだよ」


沈黙が流れる
本当なのか、考えているかのように
それを破ったのは桃


桃「もし本当だってことにして、どうしてそういうことになったの？」

貴「元々、そういう契約になっていただけだ」

桃「なんで相談しなかったの？」

貴「相談することじゃないだろ」


信頼してるから、といいたいけど
そんな恥ずかしいこと言いたくない

また沈黙
だけど今度は違う
桃のいった、もし本当なら…がきいたみたいだ
全員がイタリアの方を向いている
イタリアの言葉で決まるってことかな
それと、アイツとの関係が１番深いからっていうのもあるだろうし

うちもイタリアを見る
イタリアは俺を見た
そして口を開く


伊「…俺は、信じるよ」


短くそう言った
これで決定
うちは切り替えして言った


貴「少しの間、ここにいるから。何かあったら聞いてくれ」

露「フランス君から聞いてると思うけど、ちょっと聞きたいことがあるんだ」


ロシアに風呂場で話そうか、と言おうとしたら違和感に気づく
何でいないんだ


貴「和は？」


答えたのは、日本


日「外の人が持ってきてくれた物を貰うために洞窟にいますよ」


洞窟、場所まで聞いたうちは、もう動きだしていた
むしろ場所まで聞いた自分の理性をほめたい






どうして外に出てるんだよ！


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