【歌い手】○○な恋【短編】 (ページ3)

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【うらたぬき】君は私のtanuko ページ3

「好き、なんだよ」

今日も私は弱虫だから

伝わるはずのない思いを1人屋上で紡いで

届くはずのない手を遠く遠く続くあの空の向こうに伸ばしながら

「誰が好きなのー？」

後ろのドアが開き人が入ってくる

「浦田くん？どうしたの？」

私のクラスメイト、そして片想い相手

「ねぇ、誰が好きなのー？」

言えるわけないじゃん

「ひーみーつーでーすー」

秘密、と可愛く返せたら浦田くんに振り向いてもらえるのかな

教えてくれてもいいじゃん、ケチと私から離れ屋上の柵に寄りかかる

そんな様子でさえ様になって

「あのね、俺好きな奴いるの」

心臓が止まりそうだった

願わくは、私なんて言って欲しい
そんな私は欲張りですか

「松下、」

浦田くんの口から出たのは親友の名前で

私じゃないことに少し心が寂しくて

さっきまでの私は自惚れてて恥ずかしい

「まっちゃん？
いいんじゃない？お似合いだよ」

そんなこというけどまっちゃんはほかに好きな人が…

でもなー、と口を尖らす浦田くん

「あいつ、センラマンのこと好きでしょ？」

知ってたんだ

そう。浦田くんの好きな人まっちゃんは浦田くんの親友のセンラくんが好きで

「だからさー、俺なんて見てくれねぇや」

と拗ねたようにそう言って目を伏せた

そしたら、急に

「あー！元気なった！
やっぱAはいい奴だな！
いい相談相手だよ」

初めて相談したんだけどな、と小さくこぼした言葉は私は聞こえてなくて

いい相談相手、その言葉だけが頭に残った

その後の浦田くんの話は耳から耳に通り抜けていくように頭に入らなくて

「じゃ、俺そろそろ戻るな？
Aは？」

「んー、私もそろそろ戻ろっかな」

最後の方だけ聞いていて

もう嫌になっちゃう

「好きだよ」

中へと入る浦田くんの背中に私はそっと声をかけた

「なんか言った？」
とにかっと笑う浦田くんに

なんでもない！、と返し浦田くんの背中を追いかけた

そんな私は今日も弱虫で

--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------

まさかのカブリ。

ごめんなさいっ！！
反省はしてるけど後悔はしてません笑

二日目でかぶるとは…。

深く反省してます……。

でも、私はうらたんが書きたいんだ！

リナちゃんのを見たあとの私のですが、お気に召したでしょうか

気に入っていただければ幸いです。

--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------

-next rion-