【歌い手】○○な恋【短編】 (ページ11)

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【スズム】君しか見えない。tanuko ページ11

職場の先輩。俺の三つ上。優しくて笑顔で

気づいたら俺は先輩に惚れてた

「あ、ズムくんお先にー」
たくさん人が居てもズムくん！って俺のこと呼んでくれて。期待しちゃうよ？俺

なんて思う終業時間５分前

「A先輩お先に失礼します」
俺の方が早く終わった仕事、A先輩に声をかけて帰る

「うぉーズムくんお疲れー
私まだ２時間ぐらいかかるかもー」

手伝いましょうか？と言うと

「いやー。私の仕事は自分でするよ！
気持ちだけ受け取っとくわ！」
と爽やかに笑う

西日が影を落とすひとり帰る商店街

いつもは目につかない花屋の店頭の花束に目がついた

「なぁ、おっちゃん、
それなんていう花？」

店内のおっちゃんに聞いて

「あ、お兄さんいらっしゃい
その花？ハナモモだよ。」

ピンクの可愛い花。先輩っぽい

おっちゃんが俺に耳打ちをする

「ちなみに花言葉は『君しか見えない』だよ」

といたずら好きの子供のように笑って

「おっちゃん、その花束ちょーだい」

スーツ着た男がピンクの花束を持って走る

なんとも異様な光景で、
待ちゆく人の目線が刺さるがそんなの気にしない
A先輩のためなら！

俺が会社についたときA先輩がちょうど出てきて

「A先輩！」

花束を後ろに隠しそう呼ぶと、驚いた顔をしながらも俺の方まで来てくれた

「どうしたの？ズムくん？」

「A先輩。ちょっと両手出してください」

と言うと、先輩は首を傾げながらも言った通りにしてくれて

「ほい。どーぞ」

先輩より高い身長、とすっと先輩の両手に滑り込む花束

「俺の気持ちです」

花言葉なんて言わない。
恥ずかしいし、

気持ちの名前なんて言わない。
怖いから

「あり、がとっ」

そういった先輩の目から涙が出ていて

「！どうしたんですか！？」

「ハナモモの花言葉は『君しか見えない』
知ってた？」

驚いた、先輩知ってるなんて思わなかったから

「そうですよ、」

「ありがとう！嬉しいっ」

と花束を持ったまま俺に抱きついてきて

そんな先輩の耳に屈んで声を届かせる

「先輩。ずっと前から好きでした」

--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------
遅くなってごめんなさいいい
歌い手じゃないです！スズムさんです

歌い手じゃなくてごめんね！
でも私は書きたかっ(((

たぬこさん受験生のため
テスト大事です。テス勉で少しお休みします、

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