ハコヅメ〜たたかう！元刑事課女子〜2

刑事課 ページ6

川合 side


刑事課から呼ばれてやって来ると、

何故か少し怖い顔の山田さんと源さん。


川合「どうしたんでしょう？」


『さぁ？』


山田「あ、来たか。」


『何があったの？』


山田「ちょっとA来てくれ。」


『え、？』


山田さんが現れたと思ったら、山田さんが白馬さんを呼んで

耳打ちで何かを伝える。

すると、サーっと白馬さんの顔が青くなってしまった。


山田「大丈夫か、？」


『あ、…』


川合「白馬さん？」


山田「こっちで休んでろ。」


そう言って、山田さんが白馬さんを連れて行く。


山田「悪い川合、先に刑事課行って待っててくれ。」


川合「あ、はい。」


何か白馬さん、顔色悪かったな。どうしたんだろ？


川合「失礼します。」


源「おう、川合。悪いな。あれ、Aは？」


川合「なんか急に顔色悪くなっちゃって、山田さんがどこかに…どうしたんですか？」


源「いやな、今取調室に女子高生がいるんだけど…本人は知らない男の人に変な事をされたと言ってるんだが…詳しい事が分かってない。」


川合「変な事…」


源「だからお前に聴取を頼みたい。」


川合「聴取？でも私、一人でやったことないです。」


源「大丈夫。それは分かってる。」


川合「源さんにやって頂くわけには…取り調べの特殊能力あるんですよね？」


源「いやー、今男の顔なんて見たくねぇと思うから、お前に頼んでるんだ。」


川合「牧高さんは？」


山田「牧高は今別件で張り込み中。生活安全課の女性も出払ってて、今この署にいる女性警察官は川合とAだけなんだよ。」


川合「山田さんいつの間に？…白馬さんがやるのは？」


山田「あいつ、ちょっと今体調悪くて、頼めるのが川合しかいないんだ。」


源「ああ、いいか？川合。怪我がないか確認したら、事件の概要を聞いてこい。この聴取が事件の捜査の第一歩になる。まぁいいや。被害状況確認したら一回出てこい。じゃなきゃ全員動けないんだ。」


川合「分かりました。」


山田「それと、Aから伝言。」


川合「白馬さんから？」


山田「『とにかく、被害者の気持ちに寄り添うこと。』だってさ。」


川合「はい！」


緊張して、重い足取りのまま取り調べ室に向かう。

何でよりによって私が？

いや、やるしかない！

白馬さんのアドバイスを活かして、頑張らなきゃ！

藤さんと白馬さんならどうするか考えろ！

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