ハコヅメ〜たたかう！元刑事課女子〜2

チラシ ページ5

川合 side


藤さんがいない今日、ハコ長と白馬さんとチラシ配りをする。


川合「ぜひご一読下さい。」


あれ？なんか、チラシ取った人笑ってる？


伊賀崎「川合くんひどいじゃないか。」


『ぶっ…爆笑』


伊賀崎「このチラシ受け取った人、みんな私の顔見て、ほらくすくす笑うよ。君の絵のせいでしょ？白馬くんは笑いすぎね。」


『だ、だって爆笑』


川合「知りませんよ。」


その時無線が入る。


「〈本部から各局。1丁目のコインランドリーで窃盗事件発生。現場へ向かえ。〉」


伊賀崎「来い！」


川合「来い！？」


『実は仕切りたかったんですか？』


ハコ長が仕切りだとやっぱりちょっと不安だけど、

白馬さんもいるし、藤さんのためにも頑張らなきゃ！！！


・


交番に戻って、コインランドリーで窃盗事件に遭った女性の話を聞く。


川合「じゃあコインランドリーの乾燥機をかけた状態で買い物に行かれたんですね？」


「ちょっと目を離しただけなんです。」


伊賀崎「で、被害品は？」


「パ、」


伊賀崎「パジャマ？」


恥ずかしそうな女性。


『あー…』


「パ、パ…」


伊賀崎「パ、パンタロン？」


呆れ顔の白馬さんを見て、察する。


川合「ハコ長？私がお話聞きます。」


伊賀崎「あーそうかそうか。あっ、ごめんなさいね、鈍くて。あとよろしく。失礼しますね。」


「すいません、盗まれたのが下着ばっかりだったので恥ずかしくて…」


『いえ、こちらこそすみません。』


「でも良かったです。女の人がいてくださって。」


川合「いえいえ。それじゃ、被害品教えて頂けますか？」


『一人でできそうだね。』


女性警察官である事が喜ばれて、とても嬉しかった。


伊賀崎「よく書けてる。川合くん一人でもやれるじゃないか。」


川合「まだまだです。」


伊賀崎「藤くん喜ぶよ。」


川合「褒めてくれますかねぇ？」


伊賀崎「褒めてくれるよー。よしよしよしよしーってやっえくれるでしょ。」


『犬か、』


川合「藤さんは何してるんでしょう？」


伊賀崎「何って？」


川合「なんか同期の女子会って言ってました。」


伊賀崎「同期の女子会？」


川合「でも私絶対デートだと思うんですよね。ハコ長は、藤さんが誰かと付き合ってるとか聞いた事ないんですか？」


伊賀崎「うーん？」


その時電話が。


伊賀崎「あ電話が鳴ってる。私が出よう。はい、町山交番です。分かりました。川合くん、白馬くん、刑事課が来て欲しいって。」

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