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伊達「分かったらすぐ動け!」


「「「オウ!!」」」


松田「待った!悪いけど、俺は今、手がこの状態だから細けェ作業は無理だ。まぁ萩原なら、俺の代わりが…」


萩原「オゥよ!任せろ!!_って言いたい所だが…実は俺もあの猫にひっかかれて…」


松田「マジかよ!?しゃーねぇな…A、お前が解体してくれ!」


『私?』


松田「俺の作業いつも見てたし、俺が教えてやっから心配すんな!」


萩原「ほんじゃ住人を避難させて来るわ!」


降谷「僕も!」


伊達「ああ!パニックにならねぇようにな!」


萩原「モチのロン!」


伊達「じゃあ俺と諸伏は外守さんを捜すから、爆弾の解体は任せたぜ?」


松田「オゥよ!」


伊達「とりあえず、2階に行ってみるか。」


諸伏「ああ!」


伊達「おーい外守さん!ちょっと話を聞きたいんですが…外守(とも)…」


諸伏「!?」


外守「大きな声を出すな。やっとこの子が眠った所なんだから…これから父ちゃんとあの世に遠足に行くんだよな?有里?」


伊達「やっぱり自分の娘だと思い込んで…」


諸伏「その子は有里ちゃんじゃない!!」


外守「違うものか!お前が会わせてくれたんじゃないか!!」


諸伏「オ、オレが!?」


外守「本当はあの日…クローゼットで寝ているお前に気づいていたが、殺さないでやったんだよ。有里と仲が良かったお前のそばにいれば、お前の親がどこかへ隠した有里に、いつか会わせてくれると思ってな!」





松田「(ちが)っ!!その線はトラップだ!!」


『ハァ、ハァ…』


松田「慌てるな、A。焦りこそ最大のトラップだぜ?」


『ああ、うん…』





伊達「なるほど、犯人が諸伏のそばにいたのは偶然じゃなかったワケか。」


外守「それ以上近づくな!さもないと、爆弾を爆発させる!」


外守「本当は有里が生まれた今日の午後4時半に、仲良く旅立つつもりだったんだかな。」


諸伏「そういえばあの遠足の日、有里ちゃん言ってましたよ。お父さんとケンカしたって。『もうこんな家帰らない』って、家を出て来たってね。」


外守が動揺した一瞬で、諸伏と伊達が外守の腕から女の子を助け出した。

外守はすぐに爆弾のスイッチを押したが、爆発しなかった。





『ふぅ…』


松田「上出来上出来♪」


『…』


松田「A?」


『松田と萩原は、ここに行くんだな。』


松田「ああ、確かに危ねぇかもしれないけど、やるしかねぇんだ。」


『…』

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作者名:なにふぁむみちふぁむ | 作成日時:2022年4月7日 15時

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