桜花爛漫 ページ38
you side
私たちは、ある人の所へ走っていた。
諸伏「そうか!そうだったんだ!あの時、オレは押し入れじゃなくクローゼットに隠れていて…クローゼットのスリット越しに、犯人の姿を見ていたんだ!」
「上と下がスリットで見えなかったとしら、外守さんの向かい合った観音像のタトゥーもゴブレットに見える!!」
萩原「犯人が肩を押さえた時に二の腕に付いたそのタトゥーが見えなかったのは、血塗れの手で二の腕からなぞるように肩を押さえたから、血で隠れていたってワケね!」
伊達「そう、ずっと引っ掛かっていたんだ。外守さんが独り暮らしだという事に。だよな?ゼロ!」
降谷「ああ!コンビニ強盗に監 禁された時に外守さん、言ってたな。『娘のオヤツを買いに来た』って。」
松田「その外守のオッサンが、長野弁を話す入江ってオッサンと同郷だってんならもう間違いねぇ。」
『15年前、諸伏の両親を殺したのは…外守一だ!!』
萩原「しかし、何であのオッサンが諸伏の両親を?」
『確かに、動機が…』
諸伏「…もしかしたら、父さんが小学校の先生だったかもしれない。」
「さっき言った有里ちゃんは小学生の遠足中に腹痛を訴え、父さんが病院に連れてったけど手遅れの盲腸炎で、そのまま亡くなってしまったから…」
「外守さんが有里ちゃんの親で娘の死を受け入れられず、オレの父さんが有里ちゃんを病院ではなく、さらったと思い込んでいたとしたら…」
伊達「おい、まさか…その子によく似た女の子の行方が知れなくなっているのって…」
松田「まぁ、そいつは聞いてみるしかねぇなァ。」
『本人に直接!!』
松田「おい外守のオッサン!!いるかー!?」
伊達「従業員も一人もいないなぁ…」
『定休日とか?』
降谷(ん?洗濯機と洗濯機がコードで繋がってる…何で?)
松田「…!?触んな!!そいつは爆弾だ!!」
「「「ば、爆弾!?」」」
松田「ああ!他の洗濯機にも連動してっから、この商店街が丸ごと吹っ飛ぶかもしれねぇな。まあ、この右端のヤツが大元みてーだから、こいつを止めりゃー何とかなりそーだ。」
萩原「そういえば外守のオッサン、工学部出身だったな。」
諸伏「でも何で爆弾なんか…」
伊達「とにかく、松田は爆弾の解体!ゼロと萩原と白馬は、この周辺の住人の避難を!俺と諸伏は、外守さんを捜してみる!!わかったらすぐ動け!」
「「「オウ!!」」」
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作者名:なにふぁむみちふぁむ | 作成日時:2022年4月7日 15時