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萩原 side
降谷「でも君のアドバイスは的確だったよ…あれがなきゃ今頃は…」
萩原「いや俺じゃなく…アイツならそうするだろーなって…」
まあたまにはアクセルを踏み込むのも…
悪くねぇか…
『やっぱりあんじゃん?』
萩原「Aちゃん!」
『萩原のアクセル。』
萩原「ああ…ってそれより!Aちゃん怪我は!?大丈夫!?」
『大丈夫だよ。どこも怪我してない。』
萩原「あ!腕切れてる!!」
『こんぐらい平気だって、すぐ治る。』
萩原「ダメだよ!女の子なんだから!!」
『いや別に…』
萩原「ほら!行こ?」
『…さんきゅ、ハギ。』
萩原「うん!…って、今なんて!?」
『別に、何も言ってねぇよ!』
萩原「録音しとけば良かったぁ…」
『きもいって!!』
・
鬼塚「そういえばまだ詳しくは聞いてないが…人命救助に貢献したらしいな…」
松田「あんぐらいちょれーっスよ!」
鬼塚「それで?FDの洗車と修理はできたのか?」
松田「エンジンは万全!洗車もご覧の通り…ピッカピカでごぜぇます!」
鬼塚「ウム♡これからもその意気で頑張れよ!」
松田「ヘーイ…」
『ったく、調子いいな…』
FDちゃん…名誉の負傷だな…
・
事件も片付き、落ち着いて俺と陣平ちゃんは2人で話していた。
萩原「なぁ陣平ちゃん…」
松田「あ?」
萩原「Aちゃん、随分変わったな…」
松田「そうだな、あいつらにもかなり心開いってし。」
萩原「Aちゃん、普段はあんなに強がってるけどほんとはそんなに強くないんだよな…」
松田「どうしたんだよ?急に。」
萩原「…今日、改めて思ったんだ。俺らよりも、全然細くて、小さくて…俺らが守んなきゃって。」
松田「…そうだな。あいつは、外に見せてるよりもずっと弱い。」
萩原「ほんとは、今も怖がってんのかもな。」
松田「そうかもな…でも、もう二度とあんな事させねぇ。」
萩原「陣平ちゃん…」
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作者名:なにふぁむみちふぁむ | 作成日時:2022年4月7日 15時