Prolog ページ1
松田 side
俺とこいつが出会ったのは、幼稚園の頃だ。
ある日隣に引っ越してきて、あいつの母親の後ろに隠れなが
ら挨拶に来た。
母「隣に引っ越してきた白馬です。ほら、A。挨拶しなさい。」
『…Aです。よろしくね…』
松田母「まぁ、よろしくね。Aちゃん。ほら、陣平も挨拶しなさい。」
松田「…松田陣平。よろしくな。」
すると、俺の何が怖かったのかAは、、
『う、うわぁぁぁぁん!!!!!!泣』
母「A!?どうしたの!?」
松田母「ごめんね〜、うちの子が怖かったのね〜笑」
いや、怖かったのね〜じゃねぇよ。
松田「おい。」
『えっ…うわぁぁぁぁん!!!!!!泣』
松田「泣くな!」
『うっ…』
松田「泣くなって…ほら、こっち来いよ。」
それで俺はAの手を引っ張って当時の俺が
秘密基地にしてた公園の誰にも見つからない場所に
連れて行ったんだ。
『ここは…?』
松田「俺の秘密基地。今日からお前も入るの許可してやる。」
『秘密基地…』
松田「俺とお前の、秘密基地だ。」
『うん!』
この時だ。俺が初めてAの笑顔を見たのは。
そこからしばらく遊んで…
松田「そろそろ帰るぞ。」
『あ、うん…』
・
松田「ほら。家着いた。じゃあな。」
『…ぺ…ゃん!』
松田「ん?何だよ。」
『じんぺーちゃん!』
松田「…え?」
『ばいばい!じんぺーちゃん!』
そう言って嬉しそうに家に帰って行ったあいつ。
いや、じんぺーちゃんって…
それが俺とAの出会いだった。
・
209人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なにふぁむみちふぁむ | 作成日時:2022年4月7日 15時