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ピンポーン
「はいは〜い」
インターホンを確認すると帽子を被った剛典がいた。
「あけてー、」
オートロックを開けて待っていると、ガチャっとドアを開ける音がした。
最近はみんな自分の家のようにドア前のインターホンを押さずに入ってくるから、インターホンが鳴ったら私も鍵を開けておくようになったんだよね。
「お疲れ様、剛典」
剛典「つっかれたぁぁ、A癒して？」
ぎゅーっと前から抱きしめられて苦しい
そのままゆらゆらと左右に揺れ出すから、笑ってしまう
私がクスクス笑っていると、ピタッと揺れが止まった。
剛典「…なんか夫婦みたいじゃね？」
「なっ…何言ってるの！早くお風呂入ってきて！！」
剛典「ちぇ〜」
ドンッと体を押すと、唇を突き出して文句を言いながらもお風呂場に向かっていった。
どうせ泊まるんだろうし…と、脱衣場に着替え置いておく
「剛典、ご飯食べた？」
剛典「まだ！」
「じゃあ用意しとくね」
剛典「まじ？ありがとー！」
すぐに食べられるようにご飯を温めてからは明日の準備
えーっと明日はPV撮影の後に雑誌の撮影だね
剛典と一緒に行くから迎えは私の家ってこと、マネージャーに連絡しなきゃ。
マネージャーにLINEをしていると
ガバッ
「きゃっ」
剛典「上がったよ」
「もー、また濡れてる。ちゃんと乾かさなきゃ」
剛典「Aがやってくれるんでしょ？」
「誰がそんなこと言ったの…。仕方ないなぁ。」
後ろから抱きついてきた剛典を引き剥がしてソファーに座らせる。
今日は甘えたなのかな〜笑
ドライヤーで髪を乾かしていると、今日楽屋で話したことを思い出した。
「髪の毛どうしよっかな」
剛典「何が？」
「次のソロのテーマはシンデレラなの。だから金髪にしたんだけど、髪型がまだ決まってないんだよね。」
剛典「俺、ハーフアップがいいな」
Aのハーフアップ好きなんだよね。って、
スルッとそういうこというのは反則だと思う…。
剛典「あ、今照れたでしょ。」
「うるさい」
剛典「とか言って〜嬉しいくせに！」
「……」
剛典「あっつ！！おい！やめろ！」
からかってくる剛典にムッとして、ドライヤーの風を顔にあてた。
その反応が面白くて笑ってしまう
「ふふっ」
剛典「……可愛い顔しやがって」
「ん？なに？」
剛典「もう絶対ハーフアップにしろよ！」
「はいはい」
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作者名：さくら | 作成日時：2018年5月3日 17時
