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「あはは、泣いて上手く歌えなかったや。
でも私の、ううん。
これがきっとみんなの気持ちだよ。
マキさん達には本当にお世話になりました。
ねえ、ウサさん。私が三代目に入る話が出た時、バッシングを心配して真っ先に反対してくれたよね。
いろんな心配させちゃったと思う、ごめんね。
デビューした後も公演とか見に来てくれて、元気づけてくれてありがとう。
マキさんは私がヒロさんにスカウトされてから、篤志さんと2人で1番に会いに来てくれたね。
まだ芸能界をよく知らない私に沢山のことを教えてくれた。デビューが決まってからは2人でダンスの猛特訓をしたよね。
あの時教えてもらったこと、今でも大切にしてるよ。
まつさんは同年代の子とは少し違った環境にいた私を、ずっと気にかけてくれてたよね。
勉強も見てもらったし、行き詰まった時はすぐに気づいて話を聞いてくれて、凄く、嬉しかったよ 。
私は3人の優しさにいつも甘えていました。
あなた達に包まれて歩いてきたことを、忘れることはありません。
これから上がってくる子たちには、今度は私たちが伝えていく番です。
あなた達に教えてもらった思い出を胸に、これからさらに進化していくので、しっかり見守っていてくださいね。」
最後は笑顔で言いきると、3人も笑って頷いてくれた。
アキラ「A〜お前やべぇーよ!」
啓司「せっかく我慢してたのに、泣かせんなよなぁ〜」
泣きながらまた酒を煽る姿に笑いながら、マキさん達とハグをした。
ありがとうと鼻をすすりながら、私を大切そうに抱きしめるから、また泣いてしまった。
ヒロ「やっぱり女の子はいいな。」
篤志「俺たちは恥ずかしくてああいう事を言えないですからね。」
ヒロ「そうだな。Aがいてくれてよかったよ。」
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作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時