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昨日のことを思い出してクスクス笑う剛典は、スタッフに断りを入れた。
剛典「すみません。A今仮眠中で、」
広臣「ほらあそこに、」
話を聞いていた広臣が指さすそこには健二郎に膝枕されて眠るAの姿。
広臣「昨日ライブの後に東京帰って、昼前に戻ってきてリハやったら限界で寝ちゃったんで、また後でもいいですか?」
スタッフ「そうなんですね!全然大丈夫です。また伺いますね。」
剛典「すみません。」
健二郎「綺麗な顔やな〜」
直人「健二郎、変態くさいぞー。笑」
健二郎「えっ?!いやいや!直人さん冗談きついっす!」
隆二「ほら大きい声出すとA起きちゃうから。」
健二郎「せやかてもう1時間ぐらいこの体勢やねん。そろそろキツなってきたわ。笑」
隆二「じゃあ俺と変わって〜」
トイレも行きたいし、と行った健二郎の横に隆二が座り、膝枕を交代しようとする。
健二郎「これどうやって変わるん?」
直人「頭持ち上げてソォーっと、?」
直人の言葉通りの行動をする健二郎。
静かにAの頭を持ち上げて立ち上がり、頭を動かさないように注意しながら体をスライドさせて、ソファに向かい合う位置に立つ。
そこに隆二がサッと健二郎のいた位置に座った。
そしてまた静かに隆二の膝の上にAの頭を下ろす。
健二郎「よっしゃ!」
直己「全然起きないね。笑」
小声でガッツポーズした健二郎は急いでトイレへと走っていった。
それを見送り、一部始終を見ていた直己はクックッと喉を鳴らして笑う。
直人「徹夜だったらしいからね。」
ELLY「リハ終わったあと、健二郎さんにおぶられてましたし、笑」
隆二は膝に乗るAの頬を撫でて、満足そうにニコニコしている。
末っ子を優しく見つめたあと、起こさないように静かに各々の時間へと戻るメンバー達。
その数分後、
健二郎「へいへいへ〜い」
変な声を出しながら戻ってきた健二郎
その手には見覚えのあるものが…。
ELLY「おーっと健二郎さんそれは、笑」
直人「なに、もうスタッフ来ないわけね?笑」
健二郎「そうなんですよ〜!さっきトイレから出たら、「はい」って渡されました。笑
ってことで!週間〜っ」
「「EXILE〜!」」
健二郎「はははは!ありがとうございますっ!」
「んぅ〜、…」
隆二「あ、」
「…なに、…?」
カメラ大好き2人組の叫びで、眠っていたAが目を開いた。
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作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時